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紅茶に溶ける砂糖みたいに

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「こころに溶けてるもの」を、読み解くエッセイです。苦いものも、ほんのり甘くできたらな。
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ざまあみろ論は、ただのキャンセル

04:ざまあみろ論は、ただのキャンセル  幼いころのわたしは、「好き嫌いが顔に出てしまう子」「女の子なのに愛想がない子」ということを問題視されていました。その際よく言われたのが、「人を殴る子、物を盗る子にも笑顔を向け、和を保て」です。  おかしなことをされているのに、その相手を笑顔でもてなすべきだ――という教えですね。いまだったら(当時もかな?)、怒っていいところだったと思います。  それで、ちいさいなりに納得せずにいると、この台詞が返ってきたものです。   「そんな意

⚽ボールが迷子だから/紅茶に角砂糖

03:⚽ボールが迷子だから  「ありがとう」とか、「助かってるよ」とか。  特別な相手だからこそ言ってほしい言葉って、ありますよね。  でも、ぜんぜん言ってくれなくて。「自分がダメなのかな?」なんて不安になったり、「もっと頑張ろう!」って無理してしまったり。そういうことを繰り返すうち、相手に期待しなくなって、関係が悪くなって……  そんな経験ありませんか?  言葉が返ってこないことで、追い込んだり、追い込まれたりしないように。「言葉を待つスタイル」ではなく、「言葉をも

➡矢印を自分に刺す/紅茶に角砂糖

02:➡やじるしをじぶんにさす  以前つぶやいたこのツイートを、よくわからないという方がいらっしゃったので、ゆっくり噛み砕いていきますね。➡矢印を自分に刺すお話です。 1、「攻撃された!」と感じるとき 誰かのつぶやきを見て、「これは自分への攻撃にちがいない!」って思ってしまうとき、ありませんか? ここでは、その相手が、「自分を含めたどこかの誰かを、攻撃するためにツイートしたかどうか?」は、置いといて。「攻撃された!」と感じてしまう心の方について考えていきます。  人の言

自覚して引っ込め論/紅茶に角砂糖

01:自覚して引っ込め論  わたしはよくtwitterで、お料理の写真を載せています。ご覧の通り、たいした腕ではありません。ふつうのものをやっと、安定して作れるようになったかな?というレベルです。  ほとんどの方は、「美味しそうですね」とか、「楽しそうですね」と言ってくださいます。ですが、たまに「その程度の料理を、自慢気に載せるな」というお叱りもあるんですよね。今日は、そんなお話。 1、世界は優秀な人たちであふれてる お料理が上手な人って、ほんとうに大勢いらっしゃるんで