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もじゃ子な私。自分をまるごと受け入れること。
まっすぐで艶のあるサラサラヘアーの人を見るとついつい目で追ってしまいます。クセやうねりのないストレートヘアに昔から憧れていました。
母の家系の女の人たちはクセのある髪質で、いわゆる天パでした。母親似の私もその遺伝子をしっかり受け継ぎ、生まれつきクルクルした髪をしています。"クルクルした髪”というと可愛らしく聞こえるけど、私の場合はぐりぐりとかもじゃもじゃの方が当てはまる。
ついたあだ名は「もじゃ子」。
愛称として呼んでくれているのはわかっていても、幼い頃は自分の髪がイヤでイヤで仕方ありませんでした。
小学校高学年くらいからその思いはさらに増しました。ドライヤーをしながらなんとかまっすぐにならないかと格闘する日々がつづき、中学以降定期的に縮毛矯正をしました。
そんな私に転機が訪れたのは大学生の時。
当時ミディアムくらいだった髪(今写真を見返すとこの髪質のせいか綺麗に伸ばせてなくて落武者感が否めない笑)を念願のショートにすると決めていた。
友人に紹介してもらった美容院に行き、ショートカットが得意な美容師さんに出会いました。映画『LEON』のジャン・レノに似てなくもない面白い美容師さん。彼の「人を喜ばせる仕事がしたい」と美容師を目指した経緯を聞き、なんだか安心しました。
「うんうん、いいじゃん。私のもじゃ毛、わるくないじゃん。自然なパーマっぽく見えて可愛いかも。」
初めてカットしてもらった時、そんな風に思えました。
それ以降、ずっとその美容師さんにお任せしています。私の髪のクセを見極め、それを活かす素敵なカットを毎回してくださいます。
あれほど嫌いだった自分の髪も、この美容師さんに出会えたおかげでちょっとずつ好きになれました。
とは言っても梅雨のうねりには悩まされるので、その時だけ軽〜くフェイス周りだけナチュラルな縮毛矯正をかけてもらってます。
自分のコンプレックスだった要素は見方や方法を変えればお気に入りの個性になるのかもしれない。
それを否定してゼロにしてしまうのはもしかしたら勿体無いことなのかも。
ネガティブに捉えていたことを受け入れることは難しい。外見に限らず、自分の性格や考え方なんかも。私もこの「もじゃ毛のもじゃ子」を受け入れられたのは20歳のとき。ごくごく最近の事です。
自分の髪を好きになれたことで、自分をまるごと受け入れられた気がして心地よさを感じました。
これからも、ちょっと手のかかる「もじゃ子」と楽しく付き合って行きたいと思います。
それではまた。
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