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シドニーワラビー通り42 P.シャーマン

最初に映画館で見た映画は ファインディング・ニモでした。

当時、地元に映画館はなく、映画を観る時は隣街まで行かなければなりませんでした。

近所に住む同い年の友だちとそのお父さんが誘ってくれて、初めての映画館を体験することになりました。

調べたら、ファインディング・ニモの日本公開が2003年。私たちは6歳でした。

友だちのお父さんの車で行くことに。今でもよく覚えているのは車の天井がペインティングしてあったこと。

そこには蛍光塗料で宇宙が描かれていて、トンネルを通ったり、カーテンを閉めて車内が暗くなると描かれた点や惑星が綺麗に光っていました。

映画館に向かう道から、冒険しているような感覚。

初めて入る映画館、大きなスクリーンに迫力の大音量。鮮明な記憶ではないけれど、同じ頃に行った遊園地のことは全く覚えていないのに、シアター内の景色はなんとなく頭に残っていて。

チョウチンアンコウがマーリンとドリーを追いかけてくるシーンが本当に怖かったこと(大きな音が当時は全くダメだった)、イソギンチャクの住処がとっても気持ちよさそうでいいなあと思ったこと、上映が終わったらポップコーンをいっぱいこぼしていることに気づいたこと。

帰りの車では、ドリーのセリフ「シドニーワラビー通り42 P.シャーマン!まだ覚えてる!」を友だちと延々と繰り返しました。

相当繰り返していたのか、小学生や中学生、大人になった今でもこのセリフだけ覚えていてスラスラ出てきます。
同じことしてた人、きっといますよね笑

シドニーがどこかなんてあの頃は考えたこともなかったけれど(もちろん外国という概念さえなかった)、来月からシドニーに滞在することになりました。

これを書いてる今は地元に帰る道中で、5年ぶりにこの友だちに会います。何度も会おうと連絡を取り合っても、お互いのスケジュールが合わなかったり、パンデミックがあったりでなかなか会えず。

このタイミングで会えるのも、何かの縁なのかなと思っています。

#映画にまつわる思い出

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