見出し画像

悪名は無名に勝る、わけはない。リスクがエグい。

ネット、SNSの発達でインプレッションという言葉がマーケティングにおいても重視されるようになってきました。ツイッターでも自身のツイートの分析を見ることができるようになっていて、その中にもインプレッションという項目があります。
 最近、とにかく手段を選ばず認知を得よう(インプレッションを増やそう)として、露悪的な言動や迷惑行為を行う人や団体が増えてきているように思います。まさに「悪名は無名に勝る」戦略を採っているわけですが、これってはたして有効なんでしょうか?
 私は長期的には効果がないと思っています。以下に理由を3つ挙げます。
 
 まず、「悪名は受動的な認知である」こと。受動的の反対は能動的。受け身の反対は自発的。ちらっとテレビに映っているのを見て「知っている」のは受動的認知。興味のあるキーワードで検索をした結果「知っている」のは能動的認知です。
 どちらも知っていることには変わりないのですが、受動的認知の場合、その後のクロージングはほぼ発生しません。この場合の認知は話題や言動に対するものであり、発信者そのものは求められていない場合がほとんどだからです。つまり、お金にならない冷やかし見物のお客さんを集めるだけになります。

 その次は「アンチが生まれる」こと。悪名のもとに生まれたフォロワーは発信者のアンチになる可能性があり、それらは完全にリスクでしかありません。ネットには数年単位でアンチ活動を続けている人物も少なくありません。このような人物たちに目を付けられてもリスク以外何も得られません。

 最後は「本来のお客さんも離れる」可能性がある、です。とある居酒屋さんは裏垢という設定(表垢は簡単に特定できるようにできている)で過激なお客さんディスを展開していますが、私はこのようなお店には絶対行きません。料理はおいしそうだし、リーズナブルですが、このような発信を行う店は信用できないからです。本来であれば見込み客であったかもしれない人を失うだけです。

 結論として、能動的な行動と適切なルートで自分を知ってもらうことが一番重要だとおもいます。まじめに地道が一番。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?