三輪自転車　売るときは気を付けよう

　テレビの影響か、三輪自転車（大人用）の問い合わせがちょっとだけ増えました。フリーパワーという商品の時もそうでしたが、テレビの影響力は大きく、そして、いつも無責任です。

がっちりマンデーのZWIFTはさておき、「三輪車は安定していて倒れない」とか「三輪車は高齢者でも乗れる」と全国ネットで吹聴した森永卓郎は、過去のフリーパワーの件と合わせてそろそろ赤穂浪士に討ち入りされる

— フィクションサイクル店長 (@fiction_cycles) October 31, 2021

　テレビ番組は大衆の耳目を惹くべく作られているので、おおきなデメリットを隠した紹介をしがちです。

　大人用三輪自転車は特に、「高齢者や足の不自由な方でも乗れる、こけない」というイメージが先行してしまっているのですが、そんなことはまったくありません。むしろ、自転車（二輪タイプ）に乗りなれた人が練習してもなお乗れないこともある特殊な自転車です。

お店の意見でなく、製造メーカーが言ってる見解。
『高齢の方を想定してません』
『特殊な技量が必要です』 https://t.co/AVKyNnFP6S pic.twitter.com/Wx94ZX0Tvv

— タカハシサイクル【11/6(土)お休みします】 (@takahashicycle) October 31, 2021

　私自身も自転車店をやっているのですが、三輪自転車の問い合わせをいただいたときは必ず、注意喚起を行います。

　そして、店舗の大きさの関係で試乗車を置けないので、近所の大型店（試乗車所有）を紹介し、かならず「まず試乗してから購入を検討してください」と言うようにしています。

　よく、親族が高齢者の方にプレゼントとして三輪自転車を送ったものの、乗れず置物になり処分に困り「買い取ってくれ」などとご相談されることもあります。

　もし、三輪自転車の購入をお考えでしたら、慎重なご検討をお願いします。