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いま、自転車屋をやっていて不安なこと

シマノさんが値上げを発表しました。まぁ仕方ないといえば仕方ないのですが、独占企業ってガッツリ儲けてらっしゃるようで羨ましい限りです。
翻って、我々のような零細個人店になると日々大変な訳であります。
値上げにつぐ値上げ、ここ10年で新車の仕入れ価格は1.5倍ぐらいになってしまいました。5%の値上げが10年間続くと大体1.6倍ぐらいになるようです。となると、ここ10年で毎年5パーぐらい上がっていたということで、シマノの値上げはまぁそんなものかという感じです。

で、本題です。自転車屋を続けていく上での不安。
まず第1には、仕入れ値の上昇。仕入れ値が上がった分も反映させて値上げするので、一応利益額は上がるのですが、きっちり利益率に反映させられるかっていうとちょっと疑問なところがあります。
そして、何より問題なのは売上の嵩が上がることで、消費税課税基準の売上1000万超えてしまうことです。
今は完全に物価上昇の局面にあり、1000万円を稼いだとしても、それに対する消費税の納税があったり、物価上昇を考えるとおそらく売上の嵩が多少上がっても生活はほとんど変わらないどころか、むしろ低下するでしょう。そこが非常に心配です。

第二。これまで度々記事で書いていることですが、自転車屋は減少傾向にあります。楽にガッツリ儲けてる自転車なんてほとんどいないですし、むしろお客さんがいっぱい来てもめちゃくちゃ儲けられる業種じゃないことは他の記事でも書いてある通りです。
Twitterでも同業者さんが閉店していたり、閉店を計画していたりということで、私にとっても他人事ではありません。いつ自分の番が来るのやら…


そして最後は、体力的な問題です。自転車屋は基本的には肉体労働に属する仕事なので、体を壊してしまえばそこで終わりです。
しかも自営業であるので退職金がありません、ですので、限界まで働かなければなりませんが、いつまで働けるのか全くわかりません。だいたい同業者のみんな腰ひざイワしてるんだよなあ…

不安や心配というのは、何の仕事をしていてもあるものですが、無理矢理にでも向き合っていかなければなりませんね。5000兆円欲しいです。

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