共同経営はやめとけおじさんが語る共同経営の顛末:自転車屋編
「和を以て貴しとなす」日本人全員が知っている、とてもいい言葉ですが、皆が理想とする言葉がなぜ人口に膾炙するかと言いますと、それが存在しえない、もしくは、存在しがたいものであるからです。
つまり「和を以て貴しとなす」ということは大事だけど、実現が難しいということなのでしょう。
実際、私も以前は共同経営で自転車屋をやっていました(三人)
共同経営というよりは、共同で店舗を立ち上げたというのが正しい書き方かもしれません。そして、やはり最終的には空中分解してしまいました。創業メンバーはもはや1人しか残っていません。
開業前、「共同経営はもめる」というアドバイスをもらっていましたが、アドバイス通りもめました。自分の意見が受け入れられない、独断でいきなりでかい設備投資をする、俺が一番働いているとか言い出す。などなど。
共同で経営するということは、成功も失敗も共有するということです。ですが、ここは非常に難しいところで、自分の成功のおかげで共同事業者が得をすることになると、なんだか自分が損をしたような気がしますし、共同事業者の失敗で自分が割を食うと、自分が失敗した訳でもないのに損を食らわされるのかという感情が起きてしまいます。
全員が会社(お店)を自分のものだと思ってしまうというのも、怖いところですね。
しかも、共同事業というのは大抵仲間や友人と一緒にすることが多く、きっちりとルールを作りこんでから共同事業を作ることは稀だと思います。
例えば1人が代表でもう1人は幹部みたいな感じできっちり分けていれば指揮命令系統が乱れにくいですし、お金のことも職務の領分もルールでがちがちに決めていればもめることも少なくなるでしょう。
結論:共同経営は必ず揉める
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