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自転車屋になった理由

 自転車屋になって、もう15年ほど。そういえば、なぜ自転車屋になろうと思ったのかをたまに忘れそうになります。すごく昔のことなので。

 はじめて自分で自転車を買ったのは22歳の時。それまでは実家の親が乗っていた自転車や、姉のおさがりの自転車に乗っていました。

 大学卒業後、勤めた会社の近くにBMXショップがありました。ふらっと立ち寄った時のこと、店頭にあったピストバイクに一目ぼれして、ボーナスで買いました。即決。5万円くらいだったような気がします。

 はじめて買った自転車(固定ギア笑)に感動して乗りまくりました。コミュ障なのに営業職に就いてしまい、「仕事辞めたい」という気持ちが自転車に乗ることで少し晴れたような気がしたものでした。自転車乗るの気持ちいいですよね。

 ある時パンクしてしまって、自分でチューブ交換をしました。その時に「これだ」と謎のひらめきが。
 「自転車屋は技術職だからコミュ障でもできる(実際はそんなことはない)技術職だから独立も容易だ(実際はそんなことはない)」

 そこでさっそく、退職を上司に相談し、すぐに自転車屋の面接を受けに行きました。三年くらい修行してサクッと独立するかと考えていました。

 コミュ障だから手に職を、集団生活が無理だから独立開業。自転車業界を選んだ理由は今思うとわりと不順でした。

 その後、10年が経過して、自分の店を持てました。でも、開業してゴールではなくて、まだまだこれからがスタートということで、頑張ります。

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