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自転車屋開業マガジン(短い記事)

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自転車屋の開業に役立つ記事を投稿しています。主に短い記事が中心です。
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#ほぼ毎日note

自転車屋さんの愛想が悪い理由とは?

自転車屋と言えば不愛想。自転車業界に長くいますが、このイメージは否定できません。これは何が原因なんでしょうか?いろいろな原因が考えられますが、一番は客単価の低さと来店頻度の低さではないかと考えています。  自転車屋を年何回利用しますか?空気入れに行くのを除けばおそらく年一回あるかないかといった程度ではないでしょうか(高頻度のメンテナンスの必要なスポーツ車を除く)  多くて年1、2回程度しかお金になる用事ではお客さんは来ません。そして、単価も来店頻度の割には低いです。  つま

違法電動に乗っている人が嫌いだ

 自転車屋の宿敵とも言っていい違法電動自転車(通称:フル電動)の勢いがまた盛り返してきました。  公道使用不可を謳いながら堂々とネットで売られているこの乗り物。私は以前からこれに乗っている人たちが嫌いです。  自転車屋をやっているとフル電動に乗った人がちょくちょくやってきます。上のツイートの通り… ①違法であることを分からず買う(ネットリテラシーや常識がない) ②違法とわかっていても買う(遵法意識ゼロ)  という感じなんでしょう。  いやいや、それは偏見だろうと思わ

自転車屋は薄利多売に向かない商売

自転車屋は薄利多売に向いていません。なぜなら、多売できないからです。例えば、コンビニには一日・一店舗当たり約640人のお客さんが来店します。それに比べて、自転車屋の来店数はどれくらいでしょうか。  まず、小規模な店舗(スタッフ1人)の場合、一日6~10人程度です。  次に中規模な店舗(スタッフ2、3名程度)の場合でも一日20~30人。サイクルベースあさひレベルの大型店には勤めたことがないので分かりませんが、中規模店の倍と考えても一日100人以下です。  コンビニに遠く及ばな

自転車屋、売り場と整備スペースをきっちり分けた方がいい説

自転車屋と言うと大体売り場とスペースが混然一体になっているタイプのお店が多いように思います。逆に、スポーツ車専門店になると販売展示スペースと作業スペースがきっちり区切られているお店が多いように思います。  私としては、スタッフスペース(作業スペース)と販売展示エリアをきっちりと分けるべきだと考えています。  理由としては 工具などが床に散乱すると見た目も悪く、お客さんが踏んだりして危険 お客さんが作業スペースに入ってきてしまう お客さんがどこが入っていい場所か入っては

儲からない仕事は思い切って切った方がいいかも

開業当初、ぜんぜん儲からなかったので、いろんなことに手を出しまくっていました。激安中古自転車ネット販売、警察の巡回自転車の修理、メーカー代行納入、など。今振り返ってみると、当時は大変に助けられたのですが、ずいぶん安い仕事ばかりしていたもんだ、とも思います。  どれも時間当たりの利益額に換算すると最低賃金を割っていました。ちょっとでも利益があるならと思ってやっていましたが、もう潮時かもしれません。  安くて儲からない仕事を切って、新しいことにリソースをつぎ込むべし。開業5年を

無料サービスは効果が逓減していく

 ちまたには安売りサービスが溢れていますが、それは何のためにやっているのでしょうか。もちろん集客のためです、そして、安売りの究極が無料サービスです。  集客力の高い無料サービス。しかし、長く続けることは得策ではありません。なぜかというと無料サービスを長く続けると、それが当たり前になってしまい、サービスの効果が薄れていくからです。  マクドナルドでは、水がタダで貰えますが、全く集客効果はありません。タダで貰えるのが当たり前になっているからです。  また、無料サービスを長く続ける