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【FX】ドル高来てるー??

SHO+XENONです。

今週の為替の動きと今後

今週はドルがちょっと高くなってます。
月曜日にドル円が2円もの爆上げをしたわけですが、
その後は微妙な動きをしています。

少なくとも、爆上げした反動で一気に下がるというような動きは、
今のところ見られません。

とはいえ逆に、ドル高傾向でこそあるものの、
あまり急激な動きをしているわけでもありません。
レンジ相場、なのかな??

とはいえ、この後ドル高が進む可能性は少なくありません。
もちろんドル安になるかもしれない要因も多々ありますが、
同じくらいドル高要因もあったりするのです。
両方あるから予測ができない!

そのドル高要因とは何かというと、
月曜日のドル高要因にもなった、ワクチンです。

そもそも現状のドル安の原因は?

まずそもそも論として、現在のドル安トレンドの要因ですが、
これは言うまでもなくコロナの流行に伴う経済の停滞と、
それを原因とした米国のゼロ金利政策です。

大前提として、金利が低い通貨ほど売られます。
単純な金利で比較すればまだユーロや円よりは高いですが、
もともとは先進国の中でかなり高金利だったこともあり、
その落差から激しい売りとなっています。

そして、この状態は現状が打破されない限りは続きます。
FRB(アメリカの中央銀行)は2022年まではゼロ金利を継続すると、
すでにFOMC(金利などを決定する会議)で何度も表明しています。

ゼロ金利は株高とインフレを招き、景気を底上げする一方、
通貨安も招いてしまいます。
金利が低いとその通貨を持っていても利息収入にならないため、
手放されてしまうことで通貨安になるのです。

一方でなぜ金利が低いと景気が良くなりやすいかというと、
簡単に言えば借金をするのがラクになるからです。
金利が高いほど利息も高くなりますが、
ゼロ金利なら利息もそんなに高くならないのです。

そして、借金をする時、だいたいの場合はお金を使います。
使うお金が増えれば増えるほどそれが売上やGDPとなり、
それらが高まるほど景気は良くなり、収入が増えることにもなります。
それがますます景気を加熱させ、またインフレに繋がります。

そんな良い事尽くしのようなゼロ金利政策ではありますが、
あまりやりすぎるとインフレや通貨安が行き過ぎて、
物価が上がりすぎてしまったり、輸入がしにくくなったりするため、
適当なところでやめなくてはなりません。


ドル安が終わる要因は?

で、ワクチンなんですよ。
なんでワクチンが原因に大事なのかというと、
ゼロ金利を継続する大きな理由をなくしてしまうからです。

例えばワクチンが接種できる環境になったとしましょう。
そうすると一般的に、新型コロナに感染するリスクは激減します。
そうしたら、もうロックダウンをする必要もないし、
もとの自由な経済活動に戻ることができるようになりますよね。

自粛や行動規制によって減退してしまった景気が、
皆が元の生活に戻ることによって一気に回復します。
これまではゼロ金利でなくても景気が良かったのですから、
ゼロ金利の状態だとますます景気は加熱しやすくなります。

ってことはですよ。
別に無理してゼロ金利を続ける必要はないんですよ。

むしろ景気があまり加熱しすぎないように、
逆に金利を上げてやる必要が出てくるかもしれません。

金利が上がると、投資家にとっては魅力的な通貨になります。
魅力的な通貨は買われます。
買われるとその通貨は高くなります。
だから、ドルの金利が上がれば、当然ドル高になるのです。


ただしタイミングが大事

では、いつからドル高が始まるでしょうか。
金利が上がった時からでしょうか?

違います。
金利が上がる観測が出た時にはもう上がり始めるのです。

当然ながら、FXをやるにあたっては、
通貨の価値の変動幅が大きい方が儲かるわけです。

金利が上がれば、皆が買います。
その通貨高が起こるより前に買っておけば、
さらに大きな差益を得ることができるわけですよね。

なので、上がると予想ができたら、皆一斉に買い始めます。

そして恐ろしいことに、実際に金利が上がると、
一時的とはいえガクンとレートが下がったりします。

事前に買っておいた投資家たちが利確することで、
一気に通貨が売られるためです。
一足遅く買い始めた人たちがそこで損切りをすることで、
ますますレートが下がっていってしまいます。

そうして損させた上で、出来上がった押し目でまた買っていくわけです。
恐ろしい駆け引きの世界ですね。

今回はその契機がワクチンになるというわけです。
ワクチン関連のヘッドラインには気をつけましょう。


以上、SHO+XENONでした。

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