見出し画像

【米国】ペンス副大統領について考える

SHO+XENONです。

 色々情報を集めていたのですが、どうにも情報が集まりすぎてしまって逆にとりとめなくなってしまっております。

 また、進展らしい進展が見られない状況でして、どうにも扱いが難しい。ここに来て「真偽不明」だったり、表に見えている情報がかなり陽動的なように思えたりして、今までのようにポンポン出していくのがちょっと憚られます。

 さらに言うと、ナッシュビルの爆発事件だったり印刷所の大火災だったり、私の目には「イタチの最後っ屁」だったり「窮鼠猫を噛む」だったりというように見えるのです。つまり、最後の抵抗であって、もはや戦略的にはトランプの勝利は揺るぎなく、大局に影響するような事件ではないように思うのです。恐らく今後もこのようなことが続くでしょうが、結局何一つ変わらないのではないかと思っています。

 ですので、今日はとりあえず、ペンス副大統領についてに絞って、二三考えてみたいと思います。

ペンス副大統領は救世主か裏切り者か

 ここにきて急にペンス副大統領の評価がくっきり二分されてきています。最終的にトランプ大統領の傍らに居続けるのか、それとも裏切るのか、その両方の可能性が語られている状況です。

 ペンス副大統領が救世主になろうとしていると評するのは、例えば及川幸久氏が挙げられます。

 及川幸久氏が「D.J.H.J. Media」や「Art of War」の記事より抜粋するに、1月6日ないしは20日にこそペンスカードは切られるだろうと述べています。また「American Thinker」の記事に「ペンス上院議長が救世主になろうとしている」と書かれており、「様々な情報を得ることができる立場であり、それらの情報を総合して最終的な判断を下すことができるし、またそうするだろう」ことを紹介しています。

 一方、リン・ウッド弁護士はかなり明確に「期待できない」「裏切り者である」などと言って批判しています。

 リン・ウッド弁護士がこのように言い出したのは、12月23日中に切られるはずだったペンスカード(合法的な選挙人名簿の提出を命じ、それに応じなかった州の選挙人投票を拒否できる)が切られなかったことで「見切った」からだろうと言われています。
 このツイートでは「ジェフリー・エプスタインとの関連」を匂わせており、また他に羅列されている名前は全て「あちら側」と噂される人たちばかりであることを考えるに、現在起こっている事実や出てきている情報から推測するに、ペンスもまた「あちら側」である可能性が低くないことを示しています。

 さて、どっちが正しい評価なのでしょうか。そして、ペンス副大統領の行動がどちらに転ぶことで、今後はどのように変わっていくのでしょうか。

そもそも選択肢がないペンス

 実は、マイク・ペンス副大統領が選ぶことができる選択肢は、そんなにたくさんありません。ここでトランプに付くにしろ、「あちら側」に付くにしろ、どちらも選ばずに逃げるにしろ、そうたくさんの取れる手段があるわけではないのです。

 そもそも論として、マイク・ペンスに限らず、民主主義国家の政治家である以上、民意には逆らえません。民意にそぐわない形でもしも何らかの実験を得ても、それが続くことはあり得ないのです。
 もし現行憲法下において強権的な手段で権力の座に上ろうとしても、合衆国憲法修正第2条において「自由権」と「武装の自由」が保証されており、民衆が抵抗する自由があります。したがって、暴力的に恐怖によって統治しようとしても、血を流さずにそれを実現させることはできません。

 すでに「選挙不正」の世論は形成されており、国民の半数近くが多かれ少なかれ2020年の大統領選に不正があったと考えているようです。つまり、ここでトランプ大統領側に付こうが裏切ろうが、国民のおよそ半数と敵対することになるということです。では、どちらの方がより危険でしょうか。

 トランプ大統領側に立った時は、恐らくは最初こそ国民が分断されることになるでしょうが、中国共産党という明確な敵の存在の前に最終的にはまとまることでしょう。なぜなら、中国共産党によって大統領選挙が乱され、自分たちの自由が失われる寸前であったというシナリオが成立するからです。そうなればさらに4年経った時、彼が新たなアメリカの指導者となる選択肢が浮上します。マイク・ペンス大統領の誕生です。民意は彼を支えるでしょう。

 しかし一方で「あちら側」に立った時、今度は2つの未来のいずれかになります。紛いなりにもアメリカがアメリカとしての体裁を崩さなかった場合、およそ半数の国民が納得せず、内戦状態になりかねません。仮にそれを乗り切れたところで、「裏切り者」のレッテルが貼られた人間は信頼を得ることができません。自民党における石破茂のポジションに行くことになります。
 アメリカとしての体裁を整えることができなかった場合、つまりアメリカ合衆国が滅びアメリカ人民共和国にでもなった暁には、マイク・ペンスは興国の英雄となることでしょう。しかし得てして、興国の英雄の華は興国と共に散ります。マイク・ペンスが「あちら側」のリーダーであれば話は違うでしょうが、恐らくそうではありません。そうすると、彼はアメリカ合衆国を売った男として、興国の英雄となった次の瞬間には断頭台の露と消える運命になります。一度国を売った男を生かしておく指導者が何処にいるでしょうか? 生かしておけばまた裏切るかも知れないし、そもそも彼は国家の都合の悪い内情をたくさん知っているんですよ?

 そうなると、彼に未来があるのはどちらかは明白です。そしてそれに気付かないほどマイク・ペンスが愚か者であるはずもありません。

 なのに、マイク・ペンスは明らかに迷っている、という説が濃厚です。私はあまりその説を積極的に支持しないのですが、彼が迷う理由も一応考えておいた方が良いでしょう。

ペンス副大統領は何に迷うのか

 ペンス大統領がトランプ大統領の熱烈な支持者であれ、最終的に裏切るつもりであれ、現時点で彼が「迷っている」としたら、それは恐らくは彼自身がトランプ大統領に取って代わりたいからではありません。

 あくまで私の想像ではありますが、彼が迷うことがあるとすれば「トランプを選ぶかあちらを選ぶか」ではなく、「トランプを選んで共和党と敵対するか、共和党員としての責務を全うするか」なのではないかと思います。

 ペンス副大統領は典型的な保守思想の政治家であり、共和党の政治家としてここまで来た人です。一方トランプ大統領は、典型的な共和党の政治家ではありません(そもそも本来は政治家ですらなかった人です)。
 そして現在、トランプ大統領は少なくとも、共和党の重鎮ミッチ・マコーネルらとは敵対的です。ペンスがお手本としているというディック・チェイニーとも思想的に正反対の人です。ペンス副大統領はトランプ大統領に心酔している様子は確かにありましたが、彼のこれまでの言動を省みるに、思想信条的にはもしかしたら同じではないかも知れません。

 彼としては、もしトランプ大統領が敗北することがあれば、再起を図るためには共和党内ではポジションを築いておかねばなりません。しかしトランプ大統領側にいたのではそれは非常に難しい状況です。「トランプ大統領かあちら側か」なら「トランプ大統領を選ぶ以外にはない」のですが、「共和党内部の勢力関係で考えた時」は、必ずしもトランプ大統領に付くことが得策とは言えません。

 ですので、ペンス副大統領が現状迷っていて、決断をできないでいるのだとしたら、決断に至る鍵は一つしかありません。「トランプ大統領が確実に勝利するか否か」です。

 そしてそうだと考えた時、ペンス副大統領はすでに決断していると見るのが自然だと私は考えます。


ペンス副大統領はすでに決断している

 マイク・ペンス副大統領は、トランプ大統領と運命を共にすることを選んでいるだろうと私は想像しています。様々な傍証がそれを物語っています。

 前回も書いた通り、すでにトランプ大統領は終戦に向けて準備をしている節があります。もしもマイク・ペンスに何らかの不安な点があるのなら、トランプ大統領はそれに備えた動きをするはずなのです。しかしそうではなく、終わらせようとしている、つまりその心配がないということを示しているのです。


そもそもペンス副大統領の動きは重要ではない

 先に書いた通り、私はペンス副大統領に関しては心配はいらないのではないかと考えていますが、仮に裏切るにしても、実はペンス副大統領の動きは大して問題ではないという説があり、私もそれに賛同します。その説を提唱していたのはYouTuberの闇のクマさんなのですが(笑)。

 はっきり言えば、ペンス副大統領が裏切れば、その瞬間に大統領令が発令され、反乱法に基づいた行動に移るだけなのです。すでに様々な証拠が出ていて、外国勢力の介入がはっきりと明言されている現状において、手段を選ばなければトランプ大統領が再選されない可能性はほぼありません。ペンス副大統領がペンスカードを切れば「ラクに勝てる」し、そうでないなら「勝つまで攻める」だけなのです。その点も恐らく、マイク・ペンスはちゃんと分かっているだろうと私は思っています。それがわからないほど彼はトランプ大統領と心が通っていないわけでも、バカなわけでもないだろうというのが私の考えです。


【おまけ】エプスタイン島に行っていたからと行って裏切り者とは限らない一番の理由

 リン・ウッド弁護士のツイートを見るに、マイク・ペンス副大統領もエプスタイン島に行っていたように思えますが、仮にそうだったとしても、決めつけるのはまだ早いです。なぜなら、エプスタイン島に行っていながら、明らかにあちら側でも裏切り者でもない人物がすでにいるからです。そして、そのことをきっと誰もが知っているからです。

 はい、ドナルド・トランプ大統領その人です。彼もエプスタイン島に行っています。ジェフリー・エプスタインとは友人でもありました。

 ね、ちゃんと書いてあるでしょ?
 でも、トランプ大統領はあちら側ではないですし、まして自分で自分を裏切ってもいませんよね。なぜなら、彼は島に行くには行ったが、そこで気分を害して帰ってしまい、縁を切っているからだと言われています。

 トランプ大統領がそうだから、ペンス副大統領もそうに違いないと言うのは乱暴な意見だとは承知しています。ただ、トランプ大統領という例外がいる以上、ペンス副大統領もまたその例外に入っているかどうかは、まずは調べてみても良いのではないか? と思う次第です。


 というわけで、いかがでしたでしょうか? 結構願望が入ってしまっているのは否めませんが、私のこの予想が当たってくれていると嬉しいなと思っております。SHO+XENONでした。

いいなと思ったら応援しよう!