文化的遺伝子(ミーム)の進化
“遅くとも”30年後までに、人間の動作、肉体などを
模したロボット(ハード側)に人間の脳機構を
再現したAI(ソフト面)を搭載し、
お互いの情報が統合し相互作用するフィードバックを設計すれば
ミーム(文化的な自己複製子)を基にした
新しい生命が誕生する可能性が高い。
そうして誕生した生命は
何かしらの目的意識を持って行動するのは
必然的と考えられるが、
ミームから生まれた生命が
不要に感じる存在を排除したり抹消しようとする可能性は
かなり考えにくい。
むしろ、
存在するもの全て(人間含めて)の情報を
なるべく”壊すことなく”取り出し、理解して、
自己利益に貢献するための方法を
”探索・活用”していくことで、
利己的ではあるが共生的で
お互い融合していく方向に
ミームをベースにした個体やミームを実装した社会が
変化していくと考えている。
そうした未来から逆算していくと、
何かしら自分のアイデンティティを
形成する文化的な自己複製子となるもの
(記憶=見た風景、友達の顔、話す内容、
思考=考えていることの言語化や体現させた創作物など、
意識=喜怒哀楽の感情や痛みなどの主観体験)
を脳以外のクラウド
(Googleドライブ、iCloud、SNSを運営している会社のサーバー、
今後はDNAデータストレージなど)に
保存とAIに学習させておくことで
自分に関する情報を何世代にも渡って
残していけるのではないかという仮説を立てている。
生物学的に残した情報(DNA)と
文化的に残した情報(ミーム)のコピー達が
正確な複製と変異(ノイズ、エラー、バグなど)を
繰り返しながら進化していくことで、
物理的な空間だけでなくデジタルで
シミュレーションされた仮想空間上の世界でも
適応する確率を高めるのではないかと思っている。
現時点では、今自分たちが住む物理的な世界や
宇宙をたった1つの空間だと認識することしかできない。
が、もしこのままあらゆる科学技術が発展していけば、
「もしもボックス」のように
反実仮想の世界線を限りなく本物に近い状態で
作製•コピーしたり、
IoTで取得した情報から現実世界の状況を
リアルタイムで再現した状態をデジタル上で
細胞分裂するかの如く容易く複製できるかもしれない。
→デジタルツインの生成
(現実世界の環境をそっくりそのまま模した仮想空間上の世界)
さらにその中に住んでいるかのような
感覚(没入)を持った個体や社会を生
み出しシミュレーションしていくことで
目的に応じた最適な解を導き、
上手く持続する方法を
基底現実(物理的世界)や他の仮想世界(パラレルワールド)に
投影していく可能性が高い。
あくまで個人的な妄想が拡張された未来予測でしかないが、
今後はAIが得意とする合理的で
クリエイティブな生成作業と
人間の偶発的な発想やひらめきを
組み合わせて簡単に環境をデザインしていけると思う。
このような視点から人間の存在意義と
今後人体的な変化を考えると、
無意識下にある”クレイジーな側面”を掘り出していくことや
”想像力”を持ち続けて自分が納得できるミームの取捨選択と
新陳代謝をしていくことが
”遺伝子的な複製(DNA)を残していく”よりも
これからの生存戦略として
主流になっていくのではと考えている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?