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人によって説明が180度違うとき【小論文の戦略】  


【1】 受験小論文対策の変遷  

 小論文.comが開設された頃は、大学受験でほとんど小論文という試験科目もなく、小論文に対する意識が低い時代だと言ってもいいくらいの時期でした。書店に行っても高校国語のコーナーの端っこに数冊並んでいるくらいで、小論文という試験科目は最難関大学のみが課しているくらいのマイナーな科目でした。それから長年が経つにつれてどんどん小論文や志望理由書、面接やプレゼン、グループディスカッションといった検査の重要性が広まっていき、今では書店でも数多くの対策本が販売され、Web上でも一気に小論文対策のサービスが見られるようになりました。


【2】 現状の小論文対策サービスの課題  

 小論文という科目がメジャーな科目になっていくにつれ、残念ながら真偽が怪しい書籍やサービスも多く出てきてしまっていることも事実です。自由度が高い科目で、その指導内容が正しいのかどうかを判断するのが難しいということもあり、受験生の方で確認ができない以上ある程度なんでもありのような状態になってしまっているようなことも多々あります。受験生としてはその正誤の判断がつきにくく、私も添削指導に携わる者としてとても心苦しく思います。ただそのように言う小論文.comの添削指導も、怪しい書籍やサービスの1つだと判断される方がいらっしゃっても仕方のないところで、このようなnote記事の内容や小論文.comのホームページ、添削指導自体の内容から信じていただくしかありません。


【3】 指導によって180度違うときの対処法  

 そのような現状である以上、指導者によって説明が180度違うときは、もう受験生ご自身が誰のどの理論を信じるかを決めなければならないとしか言えないところです。大変な時期の受験生がどの理論を信じて完成させるかという判断をしなければならないということで、指導をする立場として悲しく申し訳ない気持ちでいっぱいです。しかし、何よりも私の理論のみを信じてください!ということで強制することもできません。面倒でタイムロスになってしまいますが、受験生ご自身で様々な理論を見比べてみて、またご家族や身近な方々を含めて様々な意見や指導を聞いてみて、その中でご自身で最も納得ができる理論についていくのが大切です。何を信じるか、どの理論が納得できるかというのは、ご自身でご自身を信じて突っ走っていただくしかありません。その選択を小論文.comも全面的に応援いたします。少しでもその選択の判断材料の1つとしてお役に立てるよう努めさせていただきます。


【4】 対処法における注意点  

 このように、受験生ご自身でどの理論が納得のできる理論かを選択していただくしかないわけですが、その際はその選択をした理論に全面的についていくようにしてください。最も好ましくないのは、様々な理論のいいとこ取りを自分自身のその時その時の判断で決定してしまうことです。様々な理論を混在させてしまうと、180度違う話がもはや何度かもわからないくらいに筋の通らないバラバラな状態になってしまいます。1つの理論のみを選択するというのは大きなリスクになってしまうわけですが、小論文は1つの筋道を強固にしていく必要がありますから、そのリスクは背負うしかありません。

 なんとか小論文.comの理論を信じていただけるように、1つの理論として選択していただけるように努力を続けてまいります。

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