人生設計について真剣に考えたことない人、考えたつもりになっている人に今一度考えてほしい話
突然ですが、あなたは自分の人生設計についてしっかり考えていますでしょうか?
例えば、
何歳で結婚して、何歳までに子供を何人作って、定年になったら、楽しく余生を暮らす。
こんなぼんやりとした人生設計をしていませんか。
もう少し具体的にするなら、ファイナンシャルプランナーに相談して
人生のどれくらいの時期にどれくらいお金がかかるから、これくらい貯金しておきましょう。
みたいな話を聞いて、人生設計をしたつもりである人もいるでしょう。
しかし、私はここであえて一つの疑問を投げかけたいと思うのです。
その人生設計の土台として、「今の仕組みが当たり前にあること」これを前提にしていませんか。
例え、ファイナンシャルプランナーが多少の物価上昇等を含めて余裕を持たせて計算していたとしても
それは今の仕組みを前提としている以上
なんのリスクヘッジにもなっていないのではないかと私は考えるわけです。
どういうことか。
もう少し具体的に言ってみると
それらの人生設計の中に、自分が死ぬまでの間に
「日本が消滅するかもしれない」
という、最悪の想定が含まれていません。
私は特に陰謀論者とかではないので、
「将来日本が消滅するから国外に逃げましょう」
みたいな極端なことが言いたいわけではないのです。
私たちは「日本人」ではありますが、それは、たまたま日本に生まれ、国籍を持っているというだけの「個のヒト」であるわけです。
二人の日本人から生まれた子は見た目は完全に日本人であれど、アメリカで生まれ育ち、アメリカの国籍を持てば、アメリカ人なのです。
日本人であるか、中国人であるか、アメリカ人であるか、韓国人であるか
それを証明するものは見た目ではなく、国籍でしかないですよね。
少し話が逸れましたね。すみません。
①世の中絶対はないという話
私がこのように感じたきっかけは
数年前になりますが、
知人が
「公務員は法律で解雇できないことが約束されてるから絶対大丈夫。退職金がたくさんもらえるから、定年まで公務員でいるつもり」
このようなことを言っていたからでした。
どうでしょうか、
あまりにも他力本願過ぎると思いませんか。
世界中の国がこのような考えであれば問題ないでしょうし、
法律が100%変わらないし、世界平和が100%続くのであれば、このような考えでよいでしょう。
しかし、日本の戦闘能力について憲法9条の改正が議論される世の中で、
私はどうしても、そのような「絶対」というのを信じることができません。
世の中絶対はないという前提で動かなければならないと考えています。
②今の世界の常識が絶対的に正しいものではないという話
少しデリケートな話になりますが、ウクライナとロシアの紛争について触れます。
ロシアがウクライナに侵攻して1年と3か月が経ちました。
ロシアが大国なだけに、国際社会の反応は非常に大きく、
日本では連日ロシア批判と国際社会が団結してロシアに立ち向かうというような報道がされましたね。
当初私もそのような報道をみて、
「これだけ国際社会の批判を浴びると侵攻を止めざるを得ないよな。止めなかったとしても、流石のロシアと言えどすぐに燃料切れを起こすだろう」
と素直に思いました。
その予想通り、1か月後には、ロシアが苦しそうだという報道がされました。誰もが早期の終戦を確信したでしょうが・・・。
結果、今もなお紛争は続いていますよね。。。
おかしい。
我々の見ていた景色、世界が正義であれば報道の通り終戦しているはずですが、ここまで続くということは、
別の角度の正義が存在している可能性を考えざるを得ないということになります。
確かに、よくよく考えると
今現在の世界の常識とは、欧米主導の正義であるなぁ
と思うわけです。
欧米諸国が石炭をやめると言い出せば、国際社会は、自国の発展を犠牲に石炭からのエネルギー転換を促され、欧米諸国が苦しくなれば、石炭容認の声が上がる。
ともすれば、発展途上国とされる国からすれば、豊かな奴らが自分たちの都合で、好き勝手に振り回してくる。
と不信感を募らせるのもわからなくもないですね。
その感情はロシア支持、不支持の話に現れていて
記憶が曖昧で申し訳ないですが、
いつだったかロシアを排斥する投票を国際社会で行われたと思うのです。
その結果は賛成が多々ある中
「意見の棄権」というのも半数以上あったように思うのですよね。
現在欧米主導の国際秩序に反対する力はないが、納得していない
そんな先進国ではない国の声が現れているなぁと思いました。
つまり、我々が平和で豊かな暮らしを享受できているため、
国際秩序は正しいものだ!と思っていても
貧困に苦しむ人たちにとっては、まるで「魔王」が世界を支配しているように感じている可能性も考慮しなければならないという話です。
③見たものだけを信じるのは怖いという話
正義が絶対ではないという話をしたところですが、
それにさらに肉付けしていきます。
もう80年近く昔の話になりますか。
第二次世界大戦がありましたね。
当時日本は最後まで戦って、アメリカにコテンパンにされたわけですけども。
小学生の時にその歴史を学んで
「日本如きがアメリカに戦争をしかけるなんて、なんてバカなんだろう。」
そのようなことを思いませんでしたか。
私も当然そのように思っていたので、
その疑問を率直にある時当時のことを、戦争経験のある祖母の兄に聞いたのです。
「日本がアメリカを攻撃したり、戦争に行くのって本当は嫌だったけど、行かなければ罰を受けるから言っていたんだよね?」って
その返答は
「いや、当時は本気で日本が勝つと思っていたし、戦争に行って戦うことはすごく誇れることだったよ。今では信じられないと思うけどね。」
という、想像していたものとは違っていたものでした。
曰く、ラジオでは連日戦況は優勢という報道がされていて、空に敵航空機が襲来していても疑問に思わなかったと。。。
私は株をやっているので、
そういう情報統制のようなものは身近なものとして実感している部分はあって、報道される情報はある程度取捨選択されて、あえて知らされていないものもあるとわかっているのですが、
普通に生きている人はあまり深く考える部分ではないでしょうね。
最近では、「すしぺろ事件」や、「たぬかな人権発言問題」など、目に見える部分に批判が集まり炎上しているのを見ると
その背景にある真実を知らず、飛びついていく世の中の現状、民衆の扇動のされやすさに怖さを感じざるを得ません。
コチラはその怖さを表した風刺画です。
目に見えるものだけを信じず、
自分の信じるものを信じる。
そのような視点を持たないと思わぬ展開になってしまうかもしれませんね。
「赤信号みんなで渡れば怖くない。」
ではなく、赤信号は止まりましょう。
まとめ
ここまでで、私が言いたいことは
世の中の当たり前を当たり前のものとして、受け取りすぎるなということです。
これを人生設計というものに落とし込んでみますと
あなたが考える人生設計はしっかりと、不測の事態に備えたリスクヘッジができていますか?
日本が安定し、存在する限りは生活保護などのセーフティネットがありますが、他国に飲み込まれた最悪の場合はどうなるかわかりません。
あなたが難民として国外に逃げなければならないこともあり得ます。
資産が突然取り上げられてしまう可能性もあります。
公務員も解雇されるようになるかもしれないし、退職金という概念がなくなっているかもしれません。
はたまた自然災害によってすべてが奪われる可能性もありますよね。
その時、アナタは今とは全く違う環境で生きていく術、スキルはありますか?こんなはずじゃなかった。と絶望しないよう
あらゆる可能性を視野にいれて、
漫然と生きるのではなく、目的を持って、
自分のスキルを高められるように
今一度、自分の人生について考えてみてはいかがでしょうか。
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