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【GeekSalon】メンター生活での学び(後編)

もともと1つの記事でしたが、長かったので2つに分けました。
前編はこちら



6. 定量的に考える

特にマーケ長をしていた3ヶ月でその大切さを学びました。
定量思考によるメリットを具体例ベースであげてみます。

*課題設定の重要な材料

「架電の着席率・入会率が悪い気がするから、そこがテコ入れポイントでは?」とイメージで語る
↕︎
実際に各チャネルの着席率、入会率の数値を出して、それをもとに着手するポイントを定める

この違いは大きいです。
数値は事実であり、個人の解釈が介入する余地を生みません。

課題設定の大切さの話をしましたが、数値を使うことによってより正確な課題設定ができます。

*施策に妥当性が伴う

体験会で3入会を目標に設定したとします。
ただ「3入会を目指す」だけでは「それってできるの?」となってしまいます。

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3入会

10エントリー

100リーチ
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というように、目標から逆算して先行指標を数字で置くことにより施策の妥当性が伴います。
また、それによって「100リーチの内訳をどうするか(リファでooリーチ、twitterでxxリーチ…)」「入会/エントリーが30%になるようコンテンツを精査していく」と具体的な動きが見えてきます。

7. 目的は何か?全体像を理解する

「そもそもこれってなんでやってるんだっけ?」と目的を確認することは大切です。これに関して苦い経験が2つありました。

1つは、Webコース責任者の時に「コースmtgの目的は何?」とメンバーに言われたことです。

ゴールが決まっていない会議の質は低く、メンバーの貴重な時間を奪います。何気なくやりがちなミーティングこそ、改めて目的を明確化した上で行うべきです。

もう1つは、マーケ長をしていた時にシート作成に多くの時間を要したことです。全体的なゴールがあり、そこからブレイクダウンした結果、様々な作業は生まれます。

マーケ領域のKPI達成(ゴール)

各チームの健康状態や施策ごとの数値が可視化されれば競争心が煽られて動きが加速するのでは?

数値状況を一つにまとめたシートを作成しよう(作業)

このように全体像が理解できていれば、
「今作成しているシートは、定量的なデータを可視化することで動きを促進するためのツールにすぎない。ささっと作ってもっと本質的なことに時間を割くべきだな。」となったはずです。

8. 振り返りの質

振り返りの質の差が成長角度の差に直結します。
成長角度が高いメンターの共通点は振り返りの質の高さです。
振り返りのレベルには3段階あると考えます。

LEVEL1:
できたこと/できなかったこと
LEVEL2:
なぜできたか?/できなかったか?
LEVEL3:
できたこと→他のことに応用したり自分以外にも広げられないか?
できなかったこと→改善するためにどうするか?

例えば、こんな感じです。

LEVEL1
タスクが多かったが、期限内に全て終わらせることができた

LEVEL2
うまくいった要因は、
・明確な期限を設けたこと
・すぐに取り組めるレベルまで細分化したこと

LEVEL3
タイムリミットがあると人間は動ける→最寄駅着くまでの電車でSlackの文面考えよう(転用)
チームでプロジェクトを遂行する時、タスクを細かい粒度まで分解できているかを確認しよう(個人の学びを組織へ昇華)

LEVEL1はただの事実を並べただけで振り返りとは言えません。
「なぜ?」を繰り返すことがLEVEL2へのステップです。
そして、LEVEL2とLEVEL3の差が振り返りの質の差であり、成長角度にも影響すると思います。

似たような言葉で立体思考というものがあります。

日々の業務にはたくさんの学びが眠っています。その学びを自分の血肉にできるかは振り返りにかかっています

9. 人の動かし方

ありがたいことにリーダーの立場を多く経験させてもらい、人の動かし方について学ぶ機会に恵まれました。

1、指示の出し方を人によって変える

DISC分析という人間の行動特性を4タイプに分類できる診断ツールに出会い、考え方が大きく変わりました。

「めっちゃ気が合う!」と思っていた人でも行動特性や考え方は異なると認識し、その人に合った指示の出し方を工夫するようになりました。
もちろんDISCが全ての判断材料ではありませんが、その人を観察した上で最適な仕事の渡し方をするというのは大きな学びでした。

2、自己開示する

仕事を任せる時、ただ役割を与えるだけではうまくいかないと学びました。大切なのはメンバーが抱える課題感や好き・得意を理解した上で適切な役割を与えることです。
そしてその根源を辿ると自己開示に行き着く、というのが僕の考えです。

メンバーが動く

その人にとってベストな役割を与える

その人が課題と捉えていること、好きなこと・得意なことがわかる

密なコミュニケーションがとれる

信頼関係が形成される

自己開示をする

信頼関係を築く第一歩が自己開示であり、特に苦手なことや弱みこそさらけだすことが大切です。

飲みに行ったり、Airbnbでホームパーティーをしたり、遊びに行ったり…仕事以外の時間も過ごす中で自己開示し合えていたからこそ、互いをよく理解して気持ちよく働けたメンター生活でした。

10. リーダー像の追求

リーダーシップとはスキル・ノウハウではなく生き方や在り方である。

「リーダーシップは〜だ」というHow Toはなく、自分の中で「大事なもの」を見つける旅がリーダーである。

リーダー合宿での印象的な言葉

当時はWebコースの責任者をしていましたが、「こいつのためだったら力を貸してやりたい」と思われるリーダーになりたいと思いました。

また、メンバーが幸せな状態でありながら成果を達成できるチームを目指したい、そのためにメンバー同士がお互いをさらけ出してなんでも言い合えるチームを作りたいと強く思っていました。

これはGeekのみならず「人生で何をしたいか、どういう自分でありたいか」というものにも昇華できると思います。

学生から社会人へとフィールドは変わりましたが、引き続き「自分にとっての大事なもの」を探究していきたいです。

おわりに

こうして振り返ると本当に多くのことを学ばせてもらいました。

GeekSalonには受講生時代からかれこれ3年もお世話になったので、将来何かしらの形で恩返しできるよう頑張ります!

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