いつものおそば屋さんに行ったら

よく行くおじちゃんおばちゃんがやっているうどん蕎麦屋さんがある。
歩いて五分くらい。
今日はたまたま歩きながらたぬき蕎麦のことを考えていた。
昔はよく食べたけど、最近は食べないな、結構甘いしな、それを選択している人たちはどんな人だろう、色々巡ってお店に着いた。

もうずっと月見そばを頼んでいる。
今日もいつもの調子で、「月見そばください、おにぎり一つもらいます(おにぎりは自分で取っていくスタイルいぇあ)。」
いつものようにカウンターの端っこに置いてある朝日新聞を取って読み始める。
おばちゃんは僕では出せない高い声で、いつもチャキチャキしている。
おじちゃんは少しずつ動きがゆっくりになってて、耳も近くのことより遠くのことを聞いてる。
おばちゃんが出来上がったおそばを持って来てくれる時はいつも、「ごめんね↑」とニコッと言う。
その声の高さでいつも少し持ち上げられるんだよな。

今日も、「ごめんね↑」「たぬきね↑」

・た
・・ぬ
・・・き

(たぬき!!)

完全にたぬきそば来た!!
え?
絶っ対、月見そばって言ったよね(自分に)。
うん(自分も言ってる)。
あの注文した時の暗めの自分の声まだ頭の中でリフレインしてるもんね!(うん!(自分たち声を揃えて))


めっちゃ面白いやん
絶対このまま食べよ

ちゅる
きゅいー
ふぅ

ここのお揚げさんはこのお店の名物で、一際甘いの
このお店に来始めた頃、二、三度頼んだことがある
今までで一番甘かったかも
おばちゃんごちそさま
今日も美味しかったよ



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