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阿蘇を歩く


阿蘇小旅行

先日、家人の希望で阿蘇、主に草千里や火口周辺を歩いたので、その写真を記録として上げておきます。

中岳火口

まずは観光スポットとしては最も有名であろう、中岳火口の写真です。

撮影時刻は午後、今回は警戒レベルが1まで下がっていたために、火口周辺まで歩いて散策することが出来ました。

阿蘇中岳火口

まさに活火山という雰囲気の景色です。登り口方向を撮った写真が以下です。

火口周辺より登り口を望む

これを見てお気づきのように、阿蘇山は火口周辺は極端に荒涼とした大地が広がり、少し離れるだけで緑の平原が続く景色となっています。

今しばらく荒地をご覧ください。

火口周辺の先には砂千里ヶ浜という植物の無い土地が広がっています。

火口から砂千里ヶ浜にかけて

アグルチネートと呼ばれる岩石が見えます。溶岩とは呼ばず、噴火の際に急速に堆積したマグマのしぶきが高温で固まったもののようです。

砂千里ヶ浜

火口から少し歩くと、そこは砂地の平原が広がっています。

特定の植物しか生息しない「死の大地」ともいうべき砂漠です。

木道の先、高台から砂千里を望む
高台には案内版
木道から阿蘇火口周辺を望む
山上のため、光のコントラストが強調された景色が見られる

草千里ヶ浜

砂千里かヶ浜から少し下るだけで、景色は一変します。先ほど感じた「死」を想起させる世界とは全く異なる、みずみずしい生気を感じる場所に降り立ちます。

草千里ヶ浜から観光案内所などを望む
夕方は馬が放牧をされている
草千里から火口方向を望む
馬と数メートルまで近づける、むしろ近づいてくる
草千里ヶ浜から虹が見える

雄大な景色と極端なコントラスト

阿蘇と聞いて全国の人達はどのようなイメージを抱くのでしょうか。私は熊本で生まれ育ってこともあり、阿蘇の景色はある程度見慣れてはいます。ここで上げた写真の景色も何度も目にしているものです。

そうとは言いながら、今回久々に阿蘇を訪問してその美しさに驚き、感動しました。

今回は砂千里ヶ浜に時間をかけて歩いたこともあり、少し下ってから歩いた草千里ヶ浜との違いを再確認したように感じます。

砂千里は火山活動や火山ガスなどに強い特別な数種類の植物しか生息していないため、まさに「死」を感じさせる景色です。それと比較して草千里は馬や草原、泉など「生」を感じさせる事物にあふれています。

この強烈なコントラストこそ、阿蘇の魅力なのかもしれません。

阿蘇山に観光に来たことの無い方はぜひ一度お見えになることをお勧めします。日本ではあまり見ることの無い景色を見る体験ににつながるのではないかと思うのです。

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