見出し画像

細川家の別荘、「釣耕園」を歩く」:熊本市の知られざる名所


写真を撮りに出かける

梅雨時は紫陽花がそこかしこに咲いていたので撮る機会も作れていたのですが、その後の連日のゲリラ豪雨でカメラを持ち出すことがなかなかできずに2週間ほど過ぎていました。

そうして気づけば7月、雨模様も収まりつつあり、温度が急に上がってきています。そろそろ夏の始まりかもしれません。

そんな中この前の週末、ある程度時間がとれることが事前にわかっていたので、写真を撮りに出かけることを計画しました。とはいえ、夏の花、向日葵などもまだの時期であり、思いつくところがありません。

そこで比較的近場で、行ったことがないような場所を検索し、写真を撮りに行くことにしました。

その行先というのが「釣耕園」です。

「釣耕園」とは

「釣耕園」は熊本市西区にある、細川藩三代藩主、細川綱利が設けたお茶屋、別荘の一つです。

江戸時代中ごろに造られた細川藩のお茶屋の一つで、3代藩主・綱利が紙屋川の上手に八橋を、下手に釣耕園を造った。重臣の続弾右衛門に与えられ、以来続家が守り続けている。

また「釣耕園」の名前の由来は以下のようなもののようです。

釣耕園の名は、6代藩主・重賢のころ米田松洞(細川藩中老職、漢詩人)がここに遊び、庭の風情を「耕雲釣月」と詠じたことに由来するという。

この庭園は個人の持ち物であるようですが、好意で見学ができると看板等にも書かれていました。

撮れた写真

小川と灯篭
石畳の先に庵が見える
木々の隙間から覗く小川の流れ
橙色の花
川沿いに橙色の花
同じ花だろうか、色が赤い
紫陽花も枯れ始めていた
所々石を置いて流れを調節している
水深は20㎝ぐらいだろうか、深くはない
小橋の上から見た小川
入り口の門扉に緑が生い茂る
庵の前の新緑の紅葉
小川の様子
奥は山深く立ち入ることは難しい

全体的な感想

正直、期待をして行ったわけではなかったのですが、思った以上に写真を撮ることが楽しくなるような景色がありました。

私が訪れた時点でも、複数の方が写真や動画を撮っている姿を見かけたので、そうした趣味の人には有名な場所なのでしょう。

ただ、HPにあるようなきちんと整備されているイメージとはまた異なる印象を受けました。良くも悪くも未整備です。観光客需要を考えるならば市の方でしっかりと管理し、整備をすべきという印象はあります。
(熊本市はこの手の文化遺産を上手く整備するのが苦手ですね。小泉八雲や夏目漱石旧居などもやり方次第では観光の目玉になると思います。)

しかし、逆にこうした野性味がある雰囲気が魅力のようにも感じます。きちんと整備された観光地とは異なる、時代に取り残されながら残った旧跡の趣きに感じる部分もありました。

また夏の暑い時期の水辺ということで、やぶ蚊が大量に発生していました。30分弱の滞在時間でしたが、何か所も蚊に刺されてしまいました。(半袖、半ズボンで行った私が悪いのですが)これからの時期に訪れる方は長袖長ズボンは必須でしょう。

全体としては未整備な部分も含めて魅力のある史跡です。特に秋、紅葉の時期に入ると紅葉なども多く、美しく色が変化するのではないでしょうか。

是非とも秋、木々が赤く色づいた時期に写真を撮りに再度訪れたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?