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【コラム】当てはまるとヤバい!会社を一瞬で倒産させる3代目の特徴がこれ。あなたの後継者って大丈夫?

以前の動画では、家族経営が2代目で潰れてしまう理由について詳しく解説しました。しかし、継続して家族経営を行っている会社が直面する3代目の課題は、2代目のそれとはまた異なる面があります。今回は、家族経営の会社が3代目で倒産する原因と、そうならないための対策に焦点を当ててみたいと思います。

日本の90%以上が家族経営

日本に存在するほとんどの会社、約90%以上が家族経営であると言われています。この「家族経営」という言葉の背景には、家族だけで運営されているという意味ではなく、家族が主要な株主として会社を支配している、いわゆる同族経営の形態を指しています。日本の会社の99.7%が中小企業であり、その大部分が同族経営にあたります。

家族経営の会社では、2代目や3代目といった後継者の問題が顕著になります。多くの場合、創業者の子や孫が経営を引き継ぐ形となるのですが、これが新たな問題を生むこともあります。特に3代目での経営は、先代とは異なる挑戦や困難が伴うことが多いのです。

そこで、家族経営を続ける上での注意点や、3代目での倒産を防ぐための戦略について考えてみましょう。創業者が築いた基盤を守りつつ、新たな時代の変化に適応する方法を見つけることが、家族経営を成功させる鍵となるでしょう。家族経営の継続は単なる伝統ではなく、戦略的な思考と革新的なアプローチが求められるのです。

家族経営が3代目で潰れる理由

1.需要が無くなった

時代の変化についていけない

家族経営が3代目になると直面する大きな問題の一つは、時代の変化に対応できないことです。創業者が立ち上げた当初、そのビジネスは需要があったかもしれません。しかし、3代目になる頃、つまり創業から40年以上が経過すると、世の中は大きく変わっています。

昔は個人商店が多く、消費者は近所の専門店で買い物をしていました。しかし今、大型スーパーやオンラインショッピングの台頭により、ほとんどのものが手に入るようになりました。このような時代背景の変化に合わせてビジネスモデルを変えなければ、家族経営は成り立たなくなってしまいます。

変化に対応できない家族経営の末路

例えば、昔はブラウン管テレビが主流でしたが、今では薄型テレビが普及しています。デジタル放送の導入などにより、一気にブラウン管テレビは市場から姿を消しました。このように、製造業を含む多くの業界で、物を作れば売れる時代は終わりを告げています。

特に若い世代は、テレビそのものが必要ないと考えていることが多く、スマートフォンやタブレットで全てを済ませてしまいます。NetflixやYouTubeなどの動画配信サービスを利用しているため、従来型のテレビはもはや彼らには魅力的ではありません。

創業者の時代のやり方を続けるだけでは、現代の市場で生き残ることは難しくなっています。時代に合わせてビジネスモデルを変革することが、家族経営を続ける上での最大の挑戦と言えるでしょう。


2.経営者の感覚が研ぎ澄まされない

3代目は苦労を知らずに育つことが多い

家族経営のビジネスで多くの場合、創業者は多大な苦労を経て企業を立ち上げます。彼らは資金調達の難しさや、お金を有効に使うことの重要性を身を持って経験しています。この経験は、企業を安定させるための基盤を築く上で不可欠です。

しかし、2代目や3代目になると、この経営者としての感覚が薄れがちです。特に3代目の経営者は、お金の苦労を知らずに育つことが多いです。彼らにとっては、お金があるのは当たり前の環境です。このため、資金調達の価値を理解せず、お金を失う恐怖感も薄いのです。

経営者としての能力の未成熟

経営者としての能力は実際の経験から磨かれますが、3代目になると会社が既に安定しているため、このような経験が乏しくなります。その結果、経営の実務に対する感覚が研ぎ澄まされません。ただ運営を続けるだけでは、企業は成長せず、最終的には衰退の道をたどることになります。

先代が適切な教育を施しても、3代目が自分ごととして受け止めなければ意味がありません。現代の若い人々は、仕事を失っても生活保護のようなセーフティネットを頼りにしがちですが、経営者にはそのような保護はありません。もし経営が苦しくなった時、立て直す力がなければ、会社は倒産する可能性が高くなります。

経営者としての感覚を磨く重要性

経営者として成功するためには、金銭感覚やビジネスに対する深い理解が必要です。これは苦労せずに経営が安定している環境では得られないものです。3代目の経営者が、このような感覚を身につけない限り、企業は繁栄の道を歩むことは難しいでしょう。この経営者感覚の喪失が、3代目で企業が潰れる理由の一つとなっています。


3.数字を見ていない

経営の基盤:数字に対する正確な理解

ビジネスの世界では、数字の理解は絶対に欠かせない要素です。創業者、2代目、3代目に限らず、数字を見ない経営は危険な状態にあると言えます。創業者はしばしば直感でビジネスを成功させますが、彼らの持つビジネスセンスや感覚は、必ずしも後継者に受け継がれるものではありません。

特に、3代目経営者になると、創業者の時代からのビジネス感覚だけで経営を行ってしまいがちです。しかし、これは非常にリスキーな行為です。感覚だけで行った経営は、無駄遣いや資金繰りの悪化を招き、最終的には会社の倒産につながる可能性があります。

数字を見ることの重要性

企業再生のプロや成功した経営者たちも、後継者教育の際にはまず「簿記を学ぶこと、数字に強くなること」を強調します。創業者が感覚で経営していたとしても、それを後継者にそのまま引き継ぐことは非常に危険です。なぜなら、同じ感覚を持っているとは限らないからです。

3代目経営者が感覚だけで経営を行ってしまうと、経営の現実とはかけ離れた意思決定をしてしまいがちです。その結果、「儲かるはずだったのに…」という事態に陥り、会社が倒産するという最悪のシナリオが現実のものとなります。

経営者として数字に強くなるために

今の時代、数字を見ずに経営を行うことはほぼ不可能です。経営者は数字に強くなる必要があります。これは、単に会計や財務の知識を身につけることだけではありません。市場の動向を読み解き、ビジネスの成長性を正確に予測し、適切な投資を行うためにも、数字に強くなることは絶対に欠かせません。


4.楽観主義

「なんとかなる」ではない、経営者の現実

中小企業の経営者にとって、「なんとかなるでしょ」という楽観主義は、大きな罠となり得ます。特に家族経営で3代目になると、創業者や2代目が築き上げた安定した環境に慣れ、危機感が薄れがちです。何の苦労もなく家族の会社に加わった3代目経営者は、これまでの成功が自然と続くと考えがちです。

しかし、ビジネスの世界は厳しい現実に直面しています。バブル崩壊、リーマンショック、ITバブルの破綻、東日本大震災、そしてコロナのような未曽有の危機を、創業者や2代目はそれぞれの方法で乗り越えてきました。しかし、「なんとかなるでしょ」という楽観的な姿勢だけでは、企業は生き残れません。

楽観主義の限界と経営者の責任

楽観主義は、新しいチャレンジを始める際の動機付けとしては有効ですが、経営の現場では、それだけでは不十分です。経営者が「なんとかなるでしょ」と慢心している間に、危機は迫ります。従業員は経営者に期待を寄せ、経営者が「なんとかしてくれるだろう」と信じています。しかし、経営者が危機に対して何も行動しなければ、会社は破綻の道を辿るでしょう。

経営者としては、楽観的に物事を考えることも大事ですが、それと同時に「なんとかする」という積極的な姿勢が求められます。特に、借金をする際には、「これをどう返済するか」という具体的な計画が必要です。単に「なんとかなる」と考えるのではなく、「なんとかする」という自己責任の精神が不可欠です。

経営者としての自立心と危機管理

経営者は、周囲や政府、国に頼るのではなく、自分自身の力で困難を乗り越えるべきです。過去に多くの人を助け、信頼できる仲間を得ている場合でも、最終的には自分自身の力で解決する姿勢が大切です。政府や政治に頼るのではなく、自分の力で会社を守ることが、経営者としての本質です。

結局のところ、「なんとかなる」と楽観的に考えることだけでは、3代目で会社が潰れる原因となります。危機管理能力を養い、自己責任の精神で経営に取り組むことが、家族経営を長期間繁栄させる鍵です。


5.創業者への過度な尊敬

創業者の影に隠れた経営

家族経営の3代目になると、創業者への深い尊敬が、経営の大きな障壁となることがあります。特に、創業者がカリスマ的な存在で、まるで神様のように扱われている場合、この尊敬はさらに強まります。後継者は「創業者が築いた会社を私の代で潰してはいけない」と強く感じ、必要以上に慎重になりがちです。この結果、業界や市場の変化に合わせた必要な変革を避け、古いビジネスモデルに固執してしまうことがあります。

たとえば、スマホが普及しているにも関わらず、創業者が築いた「電話ボックス製造事業」を続けることが、この典型的な例です。創業者のレガシーを守ることに固執するあまり、時代に合わない事業を続け、最終的には会社を危機に陥れてしまうのです。

尊敬から学ぶべきこととは

創業者への尊敬は大切ですが、その尊敬が経営の停滞を招いてはなりません。尊敬しているからこそ、自分の代で会社をさらに発展させるためには、挑戦と変革が必要です。そのためにも、数字に強くなることが重要です。どれだけのリスクを取っても会社に致命的な影響を与えないかを正確に把握し、その上で新しい事業やアイディアに挑戦することが、経営者としての責任です。

挑戦と変革のバランス

挑戦することはリスクを伴いますが、それを避けてばかりいては会社は成長しません。数字をきちんと見て、どの程度の失敗なら許容できるのかを把握した上で、新しい挑戦を続けることが、成長への道です。このプロセスは、尊敬しすぎるがゆえに変革を恐れる態度から脱却し、自ら積極的に会社の未来を切り開くためには欠かせないものです。

3代目経営者は、尊敬する心を持ちつつも、時代の変化に合わせて自ら会社を進化させる勇気と決断が求められます。


3代目の社長が倒産せずに生き残るための対策

年計グラフを使ってトレンドを早めにキャッチ

3代目社長が会社を繁栄させ続けるためには、市場の変動や業界のトレンドを早期に察知し、迅速に対応することが求められます。そのための強力なツールが「年計グラフ」です。このグラフは、伝説の経営コンサルタントである一倉定氏によって使われ、その効果が証明されています。

年計グラフは、単に毎月の売上を記録するのではなく、季節性や市場の変動を考慮した上で、1年間の合計売上の推移を視覚的に表します。これにより、季節や特定の月に依存せずに、会社の実際の成長トレンドを正確に把握することができます。

年計グラフの具体的な作成方法

例えば、1月に創業した会社は12月になって初めて一つ目の点を打てます。1月から12月までの売上を一つの点としてグラフに表し、次に2月から翌年1月までの売上を次の点として表します。これを繰り返すことで、季節性を除外した12ヶ月間の売上のトレンドを一目で把握することができます。

この方法を用いることで、売上が伸びているのか、それとも落ちているのかを判断することが容易になります。また、特定の製品やサービスのライフサイクルを把握するのにも役立ちます。ピークを迎えた後の下降トレンドを早期に察知することで、新たな戦略を立てることが可能になります。

年計グラフの作成は、売上だけでなく、様々な経営指標に対して行うことができます。たとえば、製品ごとの売上や固定費、利益率など、会社にとって重要な指標をグラフ化することで、その推移を明確に捉えることができます。これにより、経営者は市場の変化や業界の動向に基づいて、適切な経営判断を下すことが可能になります。

具体的には、製品ごとの売上の推移を視覚化することで、その製品のライフサイクルがどの段階にあるのかを把握できます。成長期、成熟期、衰退期といった各段階に応じて、戦略を調整することが求められます。たとえば、ある製品の売上がピークに達した後に停滞し始めたとき、新たなマーケティング戦略やコスト削減、製品改良などを行うことで、さらなる成長を目指すことができます。

成長するための重要なステップ

多くの会社がまだ年計グラフを活用していない中、このツールを取り入れることは、3代目社長にとって大きな競争優位になり得ます。市場や業界の変化に敏感でありながら、着実に成長を続けるための戦略を立てる上で、年計グラフは非常に有効なツールです。

経営者としては、売上や利益だけでなく、様々な経営指標をこのグラフに落とし込むことにより、会社の実態をより詳細に把握し、未来への道筋を明確にすることができます。これは、3代目社長が会社を倒産させずに生き残り続けるための、重要なステップと言えるでしょう。


チャレンジ精神

新しい挑戦の必要性

中小企業の経営者、特に継承者として3代目の社長になる方々は、会社を倒産させずに生き残り続けるためには、絶えず新しい挑戦を続けることが重要です。現状維持という姿勢は、時代の流れに取り残され、結果として会社の衰退を招くことになります。市場の変化に合わせて、新しい商品やサービスを開発し、顧客のニーズに応え続けることが求められます。


覚悟を持つ

経営者としての覚悟の必要性

中小企業の3代目社長にとって、会社を倒産させずに生き残り続けるためには、ただ単にビジネスを継承するだけでなく、経営者としての覚悟を持つことが必要です。継承する際には、しばしば一定の安定や利益が保障されたポジションを手にしますが、それを守ろうとする姿勢だけでは、企業は成長しません。

新しいことに挑戦することは、失敗のリスクを伴います。しかし、失敗を恐れて何も変化を起こさなければ、企業は徐々に衰退し、最終的には市場から取り残されます。経営者としての覚悟とは、自身の利益や立場を犠牲にしてでも、会社と従業員の将来を守るために挑戦し続けることです。

経営者としての挑戦

挑戦を続けることは、経営者にとって必要不可欠です。現状維持を望む従業員はほとんどおらず、彼らは常に成長と改善を求めています。経営者が現状維持の姿勢を取ると、最も優秀な従業員ほど他の機会を求めて去っていきます。そして、会社に残るのは、他に行く場所がないと感じている人々だけになりがちです。これは、企業の衰退を加速させることに他なりません。

新しいことに挑戦することは、当然ながら自分の利益が減るリスクを伴いますが、それでも挑戦し続けることが、企業を生き残らせる唯一の道です。時には自分の貯蓄を投じてでも、会社を立て直す覚悟が求められます。

経営者としての決断

3代目社長として会社を継ぐ場合、自分以外の従業員やその家族を守るための強い覚悟が必要です。自分のことを後回しにし、従業員のことを最優先に考えることが、経営者としての責任です。もし、そのような覚悟が持てないのであれば、経営者としての役割を担うべきではありません。

経営者としての覚悟を持ち、常に新しい挑戦を恐れずに取り組むこと。これが、3代目社長が会社を倒産させずに生き残り続けるための重要な戦略です。自分自身、従業員、そして会社の未来のために、この覚悟を持って経営に臨むことが、成功への鍵となります。


まとめ:絶えず成長し続けるマインドセット

持続的な成長のための挑戦

中小企業、特に家族経営の会社で3代目社長になる方々は、会社を倒産させずに生き残り続けるために、持続的な成長と挑戦が不可欠です。創業者であっても、また3代目の社長であっても、今の成功を守ろうとする気持ちが、逆に大事なものを失ってしまう原因になることがあります。経営者は常に創業時の精神を思い出し、新しいことに挑戦し続けることが求められます。

リスペクトと挑戦のバランス

成功を手に入れると、人はそれを守りたいという本能が働きます。しかし、これが既得権益を守ろうとする姿勢につながり、企業の革新と成長を妨げる原因になることがあります。経営者、特に3代目社長は、創業者や先代をリスペクトしつつ、それに甘んじることなく、さらなる成長のために自分自身も成長し続ける必要があります。成長を辞めた瞬間から衰退が始まるという認識を持つことが大切です。

挑戦を続ける経営者のマインド

会社経営だけでなく、サラリーマンであっても、常に成長し続ける心構えがなければ、目指すべき目標や夢を実現することは難しいです。経営者として、また個人としても、挑戦し続けることが楽しい人生を歩むための秘訣です。経営者は、会社をただ守るだけでなく、常に前進し続けることで、従業員やその家族を含めた全ての関係者と共に、充実した人生を歩むことができます。


3代目社長が会社を倒産させずに生き残り続けるためには、創業時の気持ちを常に忘れず、持続的な成長と挑戦を続けることが重要です。過去の成功に囚われることなく、常に新しいことにチャレンジし、会社を進化させ続けることが、経営者としての責任であり、また、充実した人生を送るための秘訣でもあります。


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