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将棋JK日記#3〜天国と地獄(2日目#1)〜

前回までのあらすじ

将棋に興味を持ったA。
Aに連れられて体験教室にやってきたB、C、D。
4人は、ほとんど初めて将棋に触れ合うも緊張の面持ち。
体験していく中で、徐々に盛り上がったところでその日は解散。
今週も体験教室に4人とも来るのか・・・



あれから1週間

先週の体験教室では、思いのほか楽しそうにしていましたので、
今週も来てくれるのではないか?
そんな思いで1週間経ち、
運命の日がやってきました。


「来ました!」
と、Bが元気いっぱいにやってきました!
心の中ではよかったー来てくれたー
と、ホッとするものの、
冷静を装いつつ
「こんにちは、今日は1人?」
「あとから来ます!」
待つこと30分…
「こんにちは!」
「こんにちは、Aさん、今日は2人?」
「そうです」

そっか…
4人全員はやはりハードルが高かったみたい。
それでも、2人来てくれたことが奇跡✨

残念な気持ちと嬉しい気持ちが
せめぎ合う何とも言えない胸のうちでしたが、
とりあえずやっていきました。

本日の指導

  1. 駒の動きの確認
    (スタディ将棋に動き方書いてるので省略)

  2. 1手詰め練習

  3. ルール、禁じ手の紹介

  4. 駒の価値

  5. 駒得をしよう

  6. 対戦してみよう

この1週間どう過ごした?

私「あれから、将棋やってみた?」
B「・・・?」(首をかしげながら)
A「携帯のアプリ入れてみました」
私「おーすごいね。どんな感じ?」
A「初心者向けのアプリみたいなんですけど
  難しかったです」
私「まだ覚えたばかりだからね」
A「でも、1手詰めとかもやってみました」
B「私も1手詰めやってみました」
私「2人ともやる気だね、じゃあ、1手詰めからやってみようか」
A、B「はい!」
私「駒の動かし方は、駒に書いているのでいいよね?
  では、この前の続きから~」

前回の確認1

将棋の駒に関しては「スタディー将棋」を使っているので、
動かし方を覚えていなくても大丈夫。
便利な道具です。
ただ、慣れてくると逆に見にくいので、普通の駒を使う方がいいでしょう。
日本語の文章が全部ローマ字表記で書いているようなイメージです。

私「前回は、ここまでだったねー
  これはどうすれば1手で仕留められる?」
B「こうですか?」
私「そう!早いね~
  じゃあ、これはどうかな?」
A「こうですか?(▲33馬?後手玉は12玉)」
私「それは次に玉を取れるかな?」
A「あ!そっか!」
B「じゃあ、こうですか?」
私「それは、こっちに逃げられるね」
A「こう?」
私「その通り!」

前回の確認2

こんな感じでお互いに協力しながら、
サクサク問題を解き進めていきました。

10問ほど進めたところで

私「じゃあー次の問題ねー。
  玉(△12玉)がいます。
  歩(△13歩)がいます。
  攻める方が竜(▲32竜)がいます。
  歩(▲22歩)がいます。
  持ち駒はなしです」
B「こう?(▲21竜)」
私「それはここ(△23玉)に逃げられるねー」
A「こうですか?(▲21歩不成)」
私「それは間に歩を受けて詰まなくなるね」
B「あ!あ!こうだ!(▲21歩成)」
私「同じように歩を受けると?(△22歩)」
B「こう!(▲22同と)」
私「そうだねー。正解!」

ここで、将棋をやったことある人はお気づきでしょうか?
そう!
▲21歩不成は存在しないのです!
禁じ手!

この問題を出したときに、
禁じ手を指してほしいなー
指してくれたらルールの解説できるなー
と思ってたので、しめしめ。

しかし、なかなか「成る」という概念は定着しないようです。
それより、かなり盛り上がってきました。
教えている身としてもテンションが上がってきました。

本日はここまでです。
この後、2人はルールをマスターできるのか?
乞うご期待ください。

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