ドラクエ型とかポケモン型とか  

2022/9/17 永田夏来さんのコメントを受けて追記しました。

ドラクエ型の人生とポケモン型の人生というのがあるらしい。1990年代まではドラクエ型で大学、就職、結婚とこなすべきルートがあり、それに従っていればOKだという考え。

一方でポケモン型は2000年代以降の考え方のようで、人生においてこなさなければならないものは少なく決まったルートは存在しない。だからこそ自由度が高く、それだけ自分の選択に悩むことになる。

なるほどなーと思いつつ、この例えがドラクエとポケモンで良かったのかと若干疑問に残った。

いや、ドラクエは確かに細かいクエストこなさないと先進めないけどさ。ポケモンもジムバッジ手に入れないと先進めないよね。程度の差はあれ同じじゃない?これ

このドラクエ型とポケモン型の例えは『生涯未婚時代』を著した社会学者、永田夏来さんが生み出したようで、実際にドラクエとかやったことあんのかなと思う。


2022/9/18 追記 永田夏来さんからコメントをもらって


まさか本人からコメントをもらえると思ってなかったので、日記程度に書いてしまった文章を見られるということにびっくりしてしまった。

永田夏来さんからポケモンもドラクエもやってる!とコメントもらいました。やったことあんのかとか言ってすみませんでしたorz

「ポケモン型とドラクエ型」という例えについて整理してみると。フレーズとしての強力さ、わかりやすさ、ポップであることとそれが意味する内容の"ずれ"が自分なりに気になったのだと思う。

個人的には例えの難しさについて考えてみた。これが他のゲームの場合ならどうだったのかなーと。

他の例を挙げてみると、フォールアウトや任天堂ならゼノブレイド、自由なゲームとしてマイクラ型など浮かぶには浮かぶものの、これもまた疑問が残ってしまう。

フォールアウトもこなさなければならないストーリーはマルチエンディングによって異なるものの、どうしてもハードゲーマーにしか通じないゲームタイトルだと思う。わかりやすさ、キャッチーさに欠ける。

マイクラ型にしても、それはそれで自由すぎるし、そもそも人と関わることのない個人の世界になるので、社会的なものが一切ない例えになってしまう。

このように考えてみると、ドラクエ型とポケモン型はフレーズとしてはめちゃくちゃ覚えやすいし、耳に残りやすかったというのは間違いない。その分内容として多少切り捨てる部分があったのかなと思った。(違っていたら教えていただきたいです)

もともとこの単語を知ったのが現代思想の『<恋愛>の現在』で冒頭の対談に載っていたのがきっかけで、その中では割とサラッと取り上げられる程度だったものの、自分の中では記憶に残っていたみたいでちょくちょく思い返すことがあった。

対談の内容も興味深いものが多く、全てが肯定できる内容ではないとはいえ、アニメや映画、漫画などのサブカルからうまく現代社会を切り取っていたので疑問点がより目立ったというのもあるのかもしれない。もっとポジティブな意見を挙げてから疑問点を挟めば良かったと後悔しています。文章も短かったぶん、尖ってみえたと思う。

このようにコメントをもらえたおかげでどのように批判すればいいのかについて考えさせられたきっかけになったと思う。永田夏来さんには「ドラクエやったことあんのか」と言ったことに対して謝罪するとともに感謝しています。

他の著書もぜひ読ませていただきます、、、!!




 







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