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「あの頃から求めている」Ⅱ.戸惑いの頃②

満たされた小学校時代
戸惑いの中学校時代… と経て

スポーツ推薦が認められた僕は
地元の商業高校に入学した。

この高校には、同じ中学からは僕を含め7〜8人が入った程度。
気まずい仲だった同級生もいない、つまり再スタートを切りやすい環境は備わっている!
さぁあ学校に部活に…小学校の頃のようなまた輝かしい学生生活を取り戻すのだぁあ〜!!

と意気込んだのも虚しく
僕の高校生活は、中学生活以上に苔むしったモノとなっていった。

特に2、3年にあがった頃…
後輩にすらイジられる陸上部の日々、はまだマシ。
学校に行って席に着けば、周囲のワイワイガヤガヤをただ煩わしく思って誰とも口を聞かず、机に突っ伏したまま一日を過ごす…なんてことも珍しくは無くなっていた。

もはや陰キャですらない、最近の言葉で言うと"無キャ"ってやつかな?
とにかく毎日、本当に「居場所がねぇなぁ」ってことを痛感していた。

一番辛かったこと?
調理実習で、野球部メンバーで固まったところに無理を言って加えさせてもらったこと。
そして昼休みの時間、一緒に食べる仲間もいなかった時に「少しだけ」顔見知りだった卓球部部長に頼みこんで、その部室で弁当を食べていたこと、の二つかな。

クラスで明らかなぼっちのくせに
開き直って教室でひとり飯をする度胸もなく
惨めに惨めを重ねていた"あの頃"…

そんな自分が、本当に嫌いだった。
でも、どうしようもなかった。
どうしたら良いのか、分からなかった。


だから…

【つづく】

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