不思議な「教職課程履修カルテ」について
今回は,「教職課程履修カルテ」について書いていこうと思います.
「教職課程履修カルテ」とは
私が学部で受けた説明会では,「教職課程履修カルテ」について以下のように説明していました.
実際,教職課程履修カルテは大変に細かく,
を全科目分記入します.
そして,毎年度末には身につけたい「教員としての資質能力」を自己評価し,達成度や課題を省察・記述し,教職や進路についての見方・考え方を記録します.
始めに示した教職課程履修カルテの目的を,とても単純な方法ではありますが,満たしているのではないでしょうか.
大学教員による系統的な指導についてはそれぞれだと思いますが.ちなみに,私の指導教員は年度毎のコメントとして,大きな枠に「よくがんばりました.」と書いてくださいます.本学科では教員免許取得希望者が多いので,内容が無いのも仕方が無い気はしますが,これは指導教員による系統的な指導が出来ているとは言えないでしょう.
「教職課程履修カルテ」の無駄
ここで,少し視点を変えてみます.
私は,以前のnoteの追記R3.2.25(学生係の考え)にも書いた通り,教員免許取得までにモチベーションをひどく削られる状況をできるだけ改善すべきだと考えています.
教職課程履修カルテには,いくつかモチベーションを削られる点があります.
これらは全て,印鑑の廃止とネット上でのやりとりへの移行で解決出来ます.manaba(学習支援サイト)は活用できないのでしょうか.
また,全科目の記入と自己評価の記述に対して,指導教員が一科目ずつ印鑑を押さなければならない状況も問題です.これはそもそも理解しがたく,指導教員に負担を掛けるだけのものではないでしょうか.本当は成績を見てコメントを書きたいのに,作業が多くコメントを書けない等,系統的な指導に悪影響を与えるのではないかと考えます.(無駄な事務作業が大学教員に与える影響については,しばらく問題視されていることですね.)
「教職課程履修カルテ」に対する学生係の考え
学生係に対して,教職課程履修カルテの以下の疑問について伺ってみました.
以下が返答です.
紙媒体や印鑑については根拠がなく,そうすることになっているとしか言えないのではないしょうか.意外と無くせるのでは?
おまけ
先ほどの質問は,上で示したnoteの追記R3.2.25(学生係の考え)で記載した質問とともに送ったものです.これら二つの返答の後,以下のようなお言葉をいただきました.一応,氏名は仮名です.
全体的に,すごく忠告めいていると言いますか,心配してくださっていると言いますか,教員数が減るのも納得だなと思ってしまいます.
ここまで読んでいただき,ありがとうございました.
また,よろしくお願いします.