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#76 介護福祉士国家試験 過去問解説 33−122

*たまの気分転換、みなさんはできていますか?


どうもこんにちは。しょうです。

今回も介護福祉士合格に向けて頑張っていきましょう!

↓前回の復習↓


問題

〔事 例〕
Aさん(10 歳,男性)は,自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)であり,多動で発語は少ない。毎日のように道路に飛び出してしまったり,高い所に登ったりするなど,危険の判断ができない。また,感情の起伏が激しく,パニックになると止めても壁に頭を打ちつけ,気持ちが高ぶると騒ぎ出す。お金の使い方がわからないため好きなものをたくさん買おうとする。現在は,特別支援学校に通っており,普段の介護は母親が一人で担っている。
問題122
Aさんのサービス利用開始から 6 か月が経ち,支援の見直しをすることになった。Aさんの現状は,散歩では周囲を気にせず走り出すなど,まだ危険認知ができていない。介護福祉職はルールを守ることや周りに注意するように声かけをするが,注意されるとイライラし,パニックになることがある。一方で,スーパーではお菓子のパッケージを見て,硬貨を出し,長時間その場から動こうとしない。介護福祉職は,Aさんがお菓子とお金に注目している様子から,その力を引き出す支援を特別支援学校に提案した。
介護福祉職が特別支援学校に提案した支援の背景となる考え方として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1.エンパワメント(empowerment)
2.アドボカシー(advocacy)
3.ピアサポート(peer support)
4.ノーマライゼーション(normalization)
5.インクルージョン(inclusion)


正解

選択肢を見ると、単語がずらっと並んでますね。

質問文は、提案した支援の背景となる考え方について問われているので、問題文を見ていきましょう。

背景としては、「スーパーではお菓子のパッケージを見て、硬貨を出し、長時間その場から動こうとしない。」という場面ですね。

そして、提案した支援というのは、「お菓子とお金に注目している様子から、その力を引き出す支援」を提案したことがわかります。

上の文の「その力を引き出す支援」というのがポイントとなります。

これは、選択肢の中のエンパワメントに当てはまります。

つまり、その人が潜在的に持っている能力を最大限に引き出せるような援助をすることを意味しています。

お菓子とお金に注目はしており、その後の支払いに向けたアプローチ取り組んでいく必要が考えられそうですね。

よって、正解はとなります。


解説

1○

2×  アドボカシーとは、権利擁護ともいい、利用者の主張や要望を代弁することを意味しており、誤りです。

3× ピアサポートとは、同じ悩みを持つ人同士が集まり、自分自身の行動や考えを話し合いより支え合うことを意味しており、誤りです。

4× ノーマライゼーションとは、障害や年齢など関係なくすべての人が同じ社会の中で普通の生活ができる社会を目指す理念のことであり、誤りです。

5× インクルージョンとは、個人が持つ能力や価値観などが認められ、それらが活用される社会や組織を目指していくものを意味しており、誤りです。


今回のような、僕が勝手に名付けている語彙問題については、非常に点がとりやすい内容です。

過去に語彙問題も紹介しているので、そちらもぜひチェックしてみてください。


おわりに

最後までご覧いただきありがとうございました。

少しでも試験勉強の一助とおなれば幸いです。

訂正や今後のご要望等あれば、ぜひコメント欄へよろしくお願いします。

では次回もお楽しみ!

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