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地方だから叶う!親が心から楽しむことが子育ての充実に-福いい移住論-

こんにちは!ふくい移住サポーターの中谷です。福井に移住して、そろそろ丸8年。普段は地域をまるごと体感できる宿の運営など複数の生業で生きています。

 今回は、福井県内に移住した方や移住を支援する方をゲストに招きお話を聞いていくオンラインイベントBar移住で地方だから叶う!親が心から楽しむことが子育ての充実にについて聞いてみました!

01.本日のゲスト

02.東京の会社員では、子育てが厳しいからUターンした。

 我が家は私が福井県大野市出身で、夫が兵庫県だったので、東京では夫婦だけで子育てをしなければいけませんでした。1人目の子どもは私が時短勤務にしてもらうなどで、東京で育てていました。しかし、2人目となった時に、自分たちだけではなんともできないと感じ、自分の生まれ育った大野で親の力を借りつつ、のびのびと子育てをしたいと考えるようになりました。

 東京だと保育園に入る”保活”が、妊娠をした時にスタートします。妊娠中に区役所に行って情報を集めるなど、大変でした。1人目の時は会社員だったのと、比較的、保育園に入りやすい区に住んでいたので、なんとか入れることができましたが、フリーランスだと入ることが難しいというのが現実でした。一方、大野市は待機児童がいないので、2人目はフリーランスでも保育園に入れることができるという安心感が大きく、保活のストレスが全くなかったのが良かったですね。

03.東京では考えることすらなかったフリーランスを始めた。

 フリーランスになったのは「流れに身を任せてたらこうなった」というところが大きいですね。Uターン移住を考えた時に、仕事をどうしようかと心配していました。東京の会社の仕事内容・同僚が好きだったので、テレワークをしたかったのですが、前例がないということで断れられて、退職。
 大野市で仕事を探しましたが、勤めの仕事では、業務内容や給与面など自分に合うと感じるものがありませんでした。その時にふわっと「フリーランス」 という言葉が出てきて、個人事業主の開業届を出すことにしました。

 前職で商業施設や銀行などの空間を演出する会社に勤めていて、最終的に広報の仕事をすることに。会社のSNSを立ち上げたり、お客様の声を聞いてブログにアップしたりしていたので、その業務が今に生きていると思っています。そういう経験があったので、instagram「おおのそだち」を始めることができました。

 2人目が生まれた当時は、大野では子育ての情報がネットにほとんど出てきていなかったので、市役所の広報誌などをくまなく読んで探すしかなかったですよね。その時は「大野ってやっぱり何もない」って思って悲しかったですが、実際に街中に出てみると、このお店なら子連れで行きやすい、意外なところでイベントをやっていることに気づきました。そこで、情報をひとりで持っているのはもったいないと思って「おすそ分け」として「おおのそだち」を始め他のです。

04.自分の想いを言葉に出してみると、流れができていく

 大野での仕事のきっかけは、小学校からの友人に「大野に帰ろうと思うけど、仕事が見つかるか不安で・・・」と話しことでした。彼女は、フリーランスで働いていましたが、「一緒にやる?」と提案をしてくれたのです。そこで、一緒に雑貨などのネット販売をすることにしました。
 その雑貨屋は実店舗がなかったのですが、地域のイベントで空きテナントを使って、雑貨屋を出すことになりました。今までになかった実店舗でやることになったのです。イベントに出店させてもらったら、近くのテナントが空いていて、お手頃な家賃で借りることができるテナント物件に出会うことができたので「じゃぁ、実店舗出してみるか」という話になり、実店舗を開業することになりました。
 お裾分けの気持ちで始めた、「おおのそだち」も発信を続けていると見てくれる人が増えて、私がSNS発信が得意ということが認識が広がったのです。5、6年前の当時は、大野市でSNSが得意な人がいなかったので、セミナー講師やお店のSNSアカウント運用のお手伝いするようになり、経験・実績が積み重ねていくことになりました。

 こういった経験からも、「自分の想いを伝えること」は大切ですね。ですので、私はやりたいことがあると「今、こう言うことをしたいです」って言うようにしています。もし、自分だと恥ずかしくて言えないような人はおせっかいな人と繋がるといいと思いますよ。私は「この人、こう言うのをやりたいらしいよ」と良く言ってしまっています笑
これは良い意味でのおせっかいな人が多い福井県らしさかもしれませんね。

 福井県にUターンしてみて、みんながみんな周りのことを気にしていて、無関心ではないというのを感じました。Uターンして帰ってきたり、都会から移住してきてくれた人には特に優しくって「なにかしてあげたい」って思うから、助けてくれる人が多いでしょうかね。

 私自身もUターン移住してきた当初、周りに人に助けてもらったから、これから移住したいって思う人にはなんかしてあげたいって思っています。

地元活性化のイベントも企画。城下町キャラバンでは忍者に変装!

05.自分が楽しむことが、子どもに地域を楽しんでもらう一番の方法。

 様々な仕事をしているので、子どもを連れている休日だと、街中でいろんな人に出会うことが多いです。そういう私の姿を見ていて、子どもには「お母さん面白そうな人といる」というのが伝わっているのかなと。私のスタンスが「私が一番楽しむから」です。これが、実は子どもたちも大野で楽しみながら生きていくことにつながると考えています。

 大野の子どもたちは「すれていない」ような印象がありますね。都会だったら、自分の母親が忍者の姿になっていたら、周りの子どもたちにいじられて、恥ずかしいと認識するのかもしれないです。しかし、周りの子どもたちも、素直に忍者になったりする自分を受け入れてくれていると感じています。

06.地方でも働き方の価値観が変わってきている。

 他にも、周りのお父さんお母さんを見ていても、自営業やフリーランスの方が多いと感じています。これは東京だと考えられない状況ですよね。自営業・フリーランスを選んでいる時点で、自由に生きている。逆に周りがそれぞれ、自由に生きているのを受け入れてくれる懐の深さがあるのを感じています。

 田舎では、自分たちの親世代は「大学を出て、3年間は会社で働きなさい」と言う価値観を持っている人も多いけれど、私たちの世代が親になった時にそういう価値観を持っている人があまりいないと思いますね。田舎の方が都会よりも「〇〇さんの家の子どもは、まだ就職していない」と言われそうだけども、最近はそうじゃなくなっていると感じています。



最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今回は東京から子育てをきっかけに福井県にUターン移住し、フリーランスで働く安井さんにお話をお伺いしました。東京暮らしでは考えられなかった働き方、生き方をしている安井さんの考え方、仕事の作り方はいかがだったでしょうか?自分だったら「何ができるかな」と想いを巡らせるのも移住への大きな一歩だと思うので、考えてみてください。

本記事は「ふくい移住サポーター」として執筆しました。最後にふくい移住サポーターについてご紹介します!

ふくい移住サポーター

 ふくい移住サポーターは、福井県に移住した人や移住者をサポートしている人々が登録されています。大きな特徴は「福井が移住先じゃなくても、移住関連の相談できる」ということ。移住を考えだした当初に、どの県に住みたいかなんて分かりませんよね。むしろ、そこを相談したい。このサポーターは、移住先が福井県であるかどうかに関わらず、オンライン相談や現地案内などで利用いただける福井県庁の制度です。県庁の移住支援の制度なので、利用料もかかりません!

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【 ライタープロフィール 】

1988年京都市生まれ。大学を休学し、自転車で日本一周をしたことをきっかけに「地域」に関心を持つようになった。地域活性化に貢献するため、東京の旅行会社、岐阜県の宿泊施設に勤務するものの「既存の観光」で地域を元気にすることの限界を感じ、それぞれの地域が自分サイズでの活性化に取り組むお手伝いをしたいと考え、2016年福井県南越前町に地域おこし協力隊として移住。
任期終了後は、旅人と地域住民の交点となる「地域まるっと体感宿 玉村屋」を開業。さらに長期で滞在したい人向けの「農家シェアハウス はなさか荘」を運営。そのほか、農家さんのお手伝いなどをして生きる「複業家」としての生き方を実験中!

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