見出し画像

[読書メモ] 1からはじめるITアーキテクチャー構築入門 (1章)

複雑化するシステム構築をIBMのITアーキテクト陣が詳しく解説!

システム構築は、いま複雑化しています。多様な要求を満たし、拡張や保守による変更に強く、十分な可用性を持ち、堅牢なセキュリティを保つ必要があります。
そのために重要なのが「ITアーキテクチャー」です。
本書は、このITアーキテクチャーの策定を、初心者から中級者向けに解説するものです。
日本IBMのITアーキテクト陣が、各々の経験を基に執筆しました。

1章では、初めての人がまず求められる基本を解説します。
ITアーキテクチャーの構造を左右するインプットである「要求や制約」をどのように定義するか、から入り、各種モデルの作成方法を説明します。

2章では、実践に使える応用として、近年登場した技術を基に、アーキテクチャー策定のノウハウを解説します。
クラウド、アジャイル、AI、IoT、FinTechといったシステムを構築する際にITアーキテクトが知っておくべき内容を紹介します。

1からはじめるITアーキテクチャー構築入門

ページ数の限定された雑誌の連載をまとめたものなので、具体的な内容や詳細があまり触れられていません。そのため、初学者には難しすぎる内容となっています。

とくにアーキテクト用語が急に定義されずに出てくることや、1つの用語が複数の用語の定義に含まれていたりと揺らぎが多いので、IBM でアーキテクチュラルシンキングを受講していない人には、理解が難しい内容です。

また、多くのドキュメントを示唆していますが、具体的な内容は記載がありません。Ex-IBM のアーキテクトにとってはおさらいとしてとても有用な書籍です。


第1章 初めてのITアーキテクチャー構築

ここから先は

5,797字
この記事のみ ¥ 300

貴方がサポートしてくれると、私が幸せ。 私が幸せになると、貴方も幸せ。 新しいガジェット・ソフトウェアのレビューに、貴方の力が必要です。