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農業の始め方(30歳以下)

この記事は、「農家出身じゃないけど、農業したい!どうすれば、農家になれる?」「庭で家庭菜園をスタートってんじゃなくて、生業として農業はじめたい!」
という方向け。農家になるには!農業の始め方!という情報をまとめます。

その手の情報は世にごまんとあって、書く身としては、「今さらスイマセン、ボクなんかが・・・」という姿勢になってしまうんやけど、実際、めちゃくちゃ、いや、めっっっっちゃくちゃ聞かれる。「どうやれば、農業始められますか?」ボクよりグーグル先生に聞いたほうが、整理された情報には行きつきやすいんだろうけど、ボクに聞けば、一次情報が得られるってのもあるしか、問い合わせがあとを経たない!

「日本 農業」で頭ん中検索すれば、
おそらく1ページ目の1番上に出てくるのが、農林水産省。
略して農水省。ノースイって呼んだら、ますます行きつけ感が出るので、おすすめ。

ノースイが新農業人ポータルっていうサイトを整備してるので、予習としては絶好の情報だとおもう。充実しすぎて、途中でバテてしまうけど、農林水産省のWEBサイトとは思えないほどスッキリ見やすいし、全部読むんじゃなく、たまにめくる辞書みたいな立ち位置として、このサイトをブクマしておくと良い。

マイナビ農業のポータルサイトも情報満載!
あのマイナビの、農業部門。


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ちなみにボク自身は、家が農家だったので、「新規就農」ではなく「親元就農」とジャンル分けされてる。ゼロからスタートではなく、資産も(負債も)受け継ぐので、ゼロからのはじめ方は経験知ではなく、見聞きした情報ってことは、ご理解いただきたい。歳も37歳なので、50歳以上の方向けには情報薄いとおもう。ご容赦ください。

ここでは、若い人(アンダー30歳)、輝く中年(30〜50歳くらい)、人生の楽園世代(50歳以上)に分けて、おすすめの方法を示したい。


若くして農家を志す者よ

農家になるには、「新規就農」「法人入社・農家の弟子入り」が選択肢。

【選択肢①:新規就農】


新規就農するには、住む家、農地が不可欠。
就農相談センターが全国にはあるけど、行けばなんとかなるってほど親切じゃない。「農業 始め方」で検索しても1ページ目に新規就農相談センターが表示されないことから、全てを察知してほしい。なんか本当スマン。
「自分ちの近くの農地を探す?どうやって?」
「農地が空いてる地域に引っ越してもいいから、どこがあるの?」
という方は、新規就農相談センターに一度いって、「農業なめんなよ」の洗礼を一度浴びて(情報あるけど何故か教えてくれない)から、事業プランを考えてみるのも、経験としていいかもしれない。

↑お近くの相談センターはリンクから探してみてね。

農家のベンチマークとしては鈴木啓之さんおすすめ。

ボクの全国農業青年クラブ連絡協議会会長の先輩でもあって、遠い存在っぽい印象もたれるかもしれないけど、
農業をフルパワーで頑張り、なおかつ本業にドップリ浸からず、外の活動もキチンとするっていう農家になるって、なかなか出来ないけど是非なって欲しい姿!リンクの新規就農塾は参考になるかと。
横の繋がりが出来ると、自分の営農にも幅もたせることができるし、ノウハウの共有とか、農機の共有とか、労働力の共有とかもできるかもしれない。そういう意味でも、地域の4Hクラブとか入るのは、是非おすすめしたい!


【選択肢②:法人入社・農家に弟子入り】

自分ちの近くで農業したいんだったら、評判を下調べして、直接門を叩くほうがいい。けど、2、3人に聞いたくらいの評判は、大して信憑性ないので、リテラシーないっていう自信がある人は、10人くらい、聞いてみたらいい。事実はわからなくても、どんな農家かっていう雰囲気はわかってくるとおもう。

ボクが就農した時分に、トップリバーさんが本を出したりテレビによく出てた。独立支援も手厚くて、独立を視野に入れてる人なら、おすすめしたい。

ちなみにボクんトコ(石川県・コメ農家)も、熱烈に求人はしてないけど、声かけたら入れるかもしれない。これまでの採用も、求人応募じゃないケースあったしね。

求人は出してないけど、声かけたら入れるかも・・・は、多くの農家に当てはまるんじゃないか、と、ボクは思う。
「現状、手は足りてるっちゃ足りてるけど、もう少し欲しい。田んぼ増えていく未来を思うと、どこかで何かしらのセレンディピティが働いていい人がいたら採用したい」という、都合よい考え。

【選択肢を見つめる前に:20歳前後におすすめ、アグトレ】

就農のけっこう手前のタイミングの人(20歳ごろ)なら、アグトレとかもおすすめ。ジャエックがやってる、海外農業研修。海外の農場に数ヶ月ファームステイして、農作業を手伝い、なんか座学も受けることができる仕組み。英語も農業も学べるはず。

ノウカノタネのツルちゃん、コッティが「自分さがしの旅」と、うまく表現してたけど、将来のことを決めるのは急がず、経験も積めて英語も勉強できるよい機会かと(^-^)
色んな世界を見とくと、『常識』が玉ねぎのように「どこからどこまでなん??」と「あるようでない、ないようである」ということにも気づくし、そして海外は良いよね。

映画GOのように。広い世界を見るのだ!

実は、ボクも父に勧められたんやけど、父がこの仕組みを認識違いしてて、経験者の方の話を聞いて、海外青年協力隊のことだと勘違いして、勧めてきたことがあった。
海外青年協力隊って結構違うよね??
随分と風変わりな社会経験を勧めるなーと思って、右から左へ受け流した経緯がある。海外農業研修のことを知っていたなら行ってたかな〜...



【番外編その①】 奨学金制度ナフィールド


これは、新規就農者向けかは微妙だけど、「オレもう世界まで視野行ってっからね」と、目がギンギンの人には、ナフィールドおすすめ。世界の農業者と世界の農業を学び合うっていう機会。参加費とか旅費は奨学金でなんとかしてくれるっていう仕組み。

マイナビ農業さんがうまいことまとめてくれてた。

【番外編その②】KNOWCH(ノーチ)

選択肢は「新規就農」「法人入社・弟子入り」とお伝えしたけど、ベンチャー気のあるKNOWCHは、この選択肢とちょっとズレるけど、大変注目してる。

農業のノマド・プラットフォームを志す会社で、これまでの
「営農ノウハウは継承されづらい」
「農家は農地に固着する」
を打破しようとしている。まだまだ発展途上だけど、トライし続けている姿勢。メンツやばい・・・

就農したら4H・農業青年に

就農したあかつきには、農業青年おすすめ(^-^)

農家といえば、ノウハウは自家ガラパゴス。そして営農スタイル次第では、1日のうちに会話は家族でしかしなかった・・・ってこともある。「今日、独り言しかしてねーじゃん」て日もあったり。若手で入るとこといったら、だいたい4HクラブかJA青年部くらい。筆者のトコではJA青壮年部は、非農家も少なくない(というか過半)ということもあって、小松能美地区農業青年グループに入った。先輩後輩ができて、先輩がオヤジと経営継承したとか、オヤジとバトルしてる相談とか、情報収集もしやすいし、なにより心の寄りどころになってくれる可能性がある。

【選択肢に入る前に:実体験するには】

法人協会の農業インターンシップとかもあるけど、ボクのアンテナにかかってるものをいくつか。

まずシェアグリ。「農作業バイトアプリ」

まだまだ登録農家数も多くはないけど、単発(スポット)で手が足りない農業シーンは多いし、そこにバイトとして農業の実体験をしにいくのは、手っ取り早いよね。いくつも経験できる可能性あるし。

あと、農業に特化はしてないけど、おてつたびもおすすめ。
お手伝い×旅というコンセプト。農業したい✨という思いは、いっときの恋のように儚い気持ちでなく筋金入りなのかどうかを自分自身で見極めるためにも、こういうのを利用して2、3件農家行ってみて、くもりなきまなこで見定めてほしい。

wwoof(ウーフ)っていう仕組みもあるけど、これは詳しくないので気になる人は検索してみて。あとひとつ、こんな感じのやつ心当たりあったんだけど、名前出てこない〜。

【まとめ】

就農まで時間の余裕のある人、20歳前後の人は、
・海外農業研修
・シェアグリ、おてつたび等を利用して経験する
のがおすすめ。
就農までの情報収集は
・農水省「新農業人ポータル」
・マイナビ農業ポータルサイト
就農にあたっては
・新規就農
・法人入社、農家弟子入り
から選択するのがよくて、(ウチも検討してみて!)若いんだしベンチャーっけのあるKNOWCHをおすすめするよって話。
ボク自身が経験してよかったものを勧めるべきところを、見聞きレベル(にしては深く理解はしてるよっ)で勧めているものも少なくないので、その辺りはくもりなきまなこで見定めて欲しい。

【追記8月3日:座学で農業を学ぶ機会】

そういえば、「座学で農業を学ぶ機会」については、ぜんっぜん述べてこなかった!笑
述べてこなかったのは、潜在意識として、「そこから始める時点で、新規で生業として農業するプロセスからするとズレてる」と思ったのかもしれない。
これは、多くの農業者大学校や農業高校、農業研修塾を敵に回す表現に他ならないんだけど、座学で経営理念や経営計画は(作り方は知ることが出来るだろけど)出来あがらないし、色んな作目のアレコレを知ってから吟味して自分のやりたい農業を模索したい・・・という気持ちは、わかるけど、そんなにオススメしないってのがボクの意見。
走り出しながら、座学で補うってのが、とっても良いな、とは思う。
これは、座学をナメてる訳でも、教育機関に恨みつらみがあるわけでも全然ない!めっちゃ必要な存在だとは思ってる。ボク自身が農業系の教育機関を経験せずに就農したこともあって、特におすすめしていないって点、ご理解いただきたい。
てか、ボクが座学苦手だってだけかもね笑

日本農業経営大学校とかは、優れた教育機関だと思う。新しいしね。

マイファームさんのアグリイノベーション大学校とかも、実践的で良さそうな印象。最寄りの教育機関などを調べたい人は、新農業人ポータルにまとめてあったので、そんなに見やすくはないけど探してみて欲しい。

まだまだ、情報を羅列しただけで、【就農に興味なくはない人】をコッチの世界にグイッとさせるほどの説得力やフックはないなーというのが、今回書いてみた振り返り。農業をなりたい職業ナンバーワンへの道は遠いっ💦

新規就農した人たちが、皆それぞれプロセスをnoteにしてマガジンにしたら、それだけで面白そうやな✨

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#農業の始め方  でSNSで呟いてみてください(^-^)

↑SNS友人のさとぅーは静岡で新規就農した農家仲間。

↑SNS友人の、こばと農園さんは新規就農した人のリアルエピソード。
とにかく色んな経験者の話を聞くのはいいこと。

↑農系ポッドキャストのリンク集。 #農家の朝礼 ってTwitterハッシュタグも優秀なので、興味あったら調べてみてください。


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