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ネット販売が”農家の未来像”なのか

農家同士で情報交換(つまりおしゃべり)してると「これからはネット一択ですよね!共選(共同選果)は滅びますよね」みたいな論調があったりする。これはいき過ぎた考えだと思ってる。


ネット販売もやってる人間で、ネット販売に経営助けてもらってるわーと実感している。


けど、ネット販売が未来像だとも断定していないし、勧めるnote記事かいてるけど、傾倒するのは危ないと思ってる。
初期投資はかからないけど、時間や手間というボクらのホントは一番大事な資源を投資することになるので、注意が必要。

ネット販売は、価格決定権が自身にあって、コスパ悪かったら買われないし、良ければ選んでいただけると言うのが魅力。必要な手間をかけていれば、納得してもらえ価格が高くても買ってもらえる市場だ。
価格決定権は農家サイドにあるけど、出荷時期決定権はないのも押さえておくべきポイント。
お米は、保存がきく農作物で、収穫時期に全部出荷してしまわないと...という条件がほぼなかったので、「少しずつ注文にあわせて出荷」でも成り立つ。野菜農家の仲間たちが出品しない多くの理由は、この出荷時期決定権がないことにありそうな気がしている。10tを1週間のうちに出荷しないと、傷んじゃう・・・なのに直販しようとしたら100kgしか売れなかった・・・というゾッとする予想してしまっては、出品「ジャイイデス〜」に繋がる。

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青果でも予約などで出品することはできるし、うまくやってる農家さんはたくさんいる。
そんな農家さんも、全てネット販売ではなかったりする。直売所、自社サイト、産直EC、飲食店卸にそれぞれ出品し、ポートフォリオを構築している。

市場出荷やJA供出といった販路では、「自分で流通させるの、なしね!」といったルールを敷いているところもあると聞く。そういうケースでもこっそり産直ECサイトに出品とかはおすすめはしない。みんなに見られる販路なのでね😂

食べチョクやポケマルなど、産直ECは台頭してきている。
ただ、彼女ら彼らの認識と同じく、産直ECはまだまだ発展途上だと(期待も込めて)思っていて。
発展していった先に見える景色は、この路線を拡大だけではないと思っていて、食べチョクが展開したポップアップレストラン、ポケマルが展開している青空留学など、それぞれカラーを出していてとても面白い。
今後も各プラットフォームに期待を寄せつつ、利用者として最大限コミットすることで、未来の農家像を探す旅を続けていきたい。


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