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息子のミニバス見てて、言いたいこと言うのがアドバイスじゃないって気づいた

息子、ミニバスやってる。
ボクはスラムダンク世代でバスケやってきたので、「自分の子どもとバスケをできる時が来るだなんて…」トゥンク…
血沸く血沸く…
という思い。

仕事を言い訳にあんまり見に行けてなかったけど、
見に行けた時の体験の話。

ボク自身がプレイヤーだったこともあり、動きが分かるが故のアレで、アドバイスも、ついつい熱が入ってしまう。
ミニバスを見学していても、
「わーボール持ったー✨」
という感覚よりも
「えーい、そこ切り込まんかいー!」
と、言ってしまえば、ひとつひとつ全部気になる(どーん)
怒鳴り散らすコーチがいたら「あ〜わかる…」
という感覚。気になるよね。

世の中、「思ったことをきちんと口に出すこと」はだいじとされているけど、
アドバイス(助言)ならば、
伝えて、それが理解されて(腹落ちされて)身についてはじめて、
それがアドバイスだったとされる。
「そこ切り込まんかーい!」
「なにしとれんてー」
という言動は、気を引き締めさせたいなら機能するアドバイスだけど、助けとなる言葉としては、正しく指導するには、という観点からするとどうだろ?イマイチな印象。

ねらいが【息子のプレイが良くなるように。息子の成長を助ける。】とすると、
「そこ切り込まんかーい!」
「なにしとれんてー」
よりも、
「今このシーン、どう思った?」
「ここのプレイ、やってみて良かったとこ、どこけ?😊」
の方が、息子は考えるようになり、成長してくれる。ような気がする。

切り込まんかいって指摘←正しい
何しとれんーって指摘←正しい
どちらも、正しい。
正しいのだが、伝える伝達率(伝わりの歩留まり)で言うと、
そんなに高い。
せいぜい、
「たしかに、仰るとおり(…ではある)。」にとどまる。

伝えたい芯が伝わってないと、「んで?」ともなりえる(てか、そうなってる)。

伝えたい芯の部分は
「この場面だと、切り込むことでチャンスを生む可能性が高くなる。そこに気づけるようになってくれると良いなー」みたいなカンジかな。

これをそれを口頭でそのまま伝えても、それはそれで伝達率は高くなさそう。「言ってることは分かるが、同じ場面になって再現できるかと言われると…なぁ…」となりそう。ほなこれとも違うかぁ。

調べてみると、世の中にはラーニングピラミッドというものがあって、
①知らない
②知っているけど出来ない
③知っていて出来る時がある
④知っていて再現できる
⑤人に教えられる
みたいな段階に分かれている。

これに当てはめてみると
①→②への成長はアドバイスするの、楽ちんそう。
怒鳴り散らすコーチも、①→②には、まぁ、誘えているよね。
知らせては、いるし。

だけど、②→③への成長は、果たしてどれくらい助言できているだろうか、というのが、実体験も含めての懐疑だ。

これを意識するようになって、
(というか、実際は「この人アドバイス上手いな」「こういう指導、イヤやったな〜」をはた目で見てマネするようになり)
◯瞬発的にちゃべちゃべと、なんでも言わない
◯目線を合わせる
◯「うまくいった」「反省点」を反芻させる
というあり方を、今は心がけている。
自戒も込めて、言語化してここに綴っておこう。

これはミニバス保護者っていう属性だけじゃなく、
農場の人材育成とかでも言えるし、事業承継にも言える。ポッドキャストでも言えるなぁ🤔
伝えたいなら、言いたいことを言うって以上に、伝える伝達率ってことに注目するべき。伝えたいなら、ね。

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