2022年1月マンスリーベスト あとがき

毎月気に入った曲について諸々書いているマンスリーベスト記事について、ブログには書き切れなかったけれども、残しておきたいことを書き残しておきます。

2022年も懲りずに書いていこうと思います。1月分です。この月は、やはり宇多田ヒカルとoverusedでした。この2曲を最初と最後に据えて、あとはなんとなくの流れで並べただけですね。

前者に至っては、もはや説明不要かとは思いますが、リリース以来ずっと囚われており、何を聴いていても、いつの間にか宇多田ヒカルに辿り着いてしまう状況でした。最初に聴いたときは、もちろん良いなとは思いつつも、ここまで心酔するとは思わない距離感だったつもりなので、自分でもびっくりしています。あまりにも今の自分の、かつ社会のムードを体現しすぎていますね。

そんな状況にもあったので、最初は特に考えていなかったのですが、マンスリーベスト記事での文章だけでは消化不良になりそうだな、ちょっとちゃんと文章にしておかないとなと思うようになり、単体で記事を書いたという流れです。あまりうまく書けた感覚はないのですが、スッキリはした気がします、いまだに囚われからは逃れられていませんが、、、

1月は宇多田ヒカルの独壇場かなと思っていた中で、出てきたのがoverused。出会いはこの記事で(この特集で知ったアーティストはたくさんいたのだが、連載終了してしまった。残念。)、2021.11のマンスリーベスト記事で「poolsiders!!!」について書いて以来、気になっていたバンドでした。「手紙」もリリース直後から聴いて、良い曲だなとは思っていたのですが、何度か聴いていると、良い曲だというレベルじゃないかもしれない、というかこのバンド、相当ヤバいのでは?と思うようになり、過去曲なども聴き漁るようになっていきました。

おそらくハイパーポップの文脈の中で聴いているときに気づいたのだと思います。overusedは、ハイパーポップとは全く違った角度から、ハイパーポップがやっていることを表現しているバンドではないかと。決して音に近似性はないのですが、どこかそこから生み出される音の痕跡からは、似た空気を感じるわけです。バンド名からも、そういう過剰さの香りを仄かに感じたりもするのですが、こんな音のバンド、他に知らないです。

これは、一度はライブを観てみたいあなぁと思いながら、調べていたら、見つけてしまったのが「そしてoverusedは本作のリリースをもって解散するとのこと。」という記載

久しぶりに興味を持てるバンドに出会えたと思った矢先だったので、とにかく残念の一言です。。。でもこの音やっぱり凄いでしょと思うので、ここにも貼っておきます。


宇多田ヒカルとoverused。全く違う立場、全く違う音像であり、もはや対極と言ってもいいかもしれない2アーティストに、どこか2022年の音楽を感じた、そんな月でした。

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