2022.9③ Weekly Music Log ~PEARL CENTER、AAAMYYY、Yohji Igarashi feat. kZm & Cony Plankton、hirihiri & lilbesh ramko、AVYSS Circleの話~

架空対談方式で、主にその週の新譜を中心に、音楽についてゆるく書く週刊記事。

Playlist ※毎週、最新の曲に更新されます

――2週分飛ばしましたが、今週もよろしくお願いします。

よろしくお願いいたします。あまり気張ってやるつもりもないので、やれる範囲を大きく逸脱はせずにやっていきたいですね。

――そういえば、最近そういう話をしていませんでしたか?

してましたね。以下です。
伏見さん、西村さん、つやちゃんという、気鋭の批評家・文筆家たちのバックグラウンドが見える内容でとても面白かったのですが、色々聴くにつけて、書いた通り、自分がそういうことをやれるとも思えなかったので、自分なりの道筋を見つけていきたいですね。

――やれることをしっかり続けていくことは重要だと思いますね。では今週の1曲目をお願いします。

PEARL CENTERの「CAMEL」です。

――9/14にリリースされたEP『On the Nightline』からの1曲ですね。そして、PEARL CENTERは9/29のライブをもって解散することが発表されました。。。

解散は非常に残念です。PAELLASの時から、他にはないMATTONの、あまりにも透き通ったハイトーンボーカルが大好きでしたので。
この曲もそんなハイトーンボイスがこれでもかと重ねられています。曲全体での熱量というか温度感は適度に抑えられているのですが、終盤で迎える展開では、トラックが熱を帯びる一方で、ある意味淡々と歌い続けるMATTONのボーカルに、やはりグッときました。

――メンバーコメントも発表されていますが、分かるような分からないような、そういう内容のように思えます。

まぁそういうものでしょう。別に詳細を知りたいとも個人的には思いません。
ただ、MATTONについては、「MATTON」には終止符は打つものの、彼自身は音楽は続けるようなので、今後もこの歌が聴ける日を楽しみに待ちたいと思います。

――ラストライブ、良いライブになってほしいですね。では次の曲に行きましょう。

AAAMYYYの「Lilt」です。

――最近のAAAMYYYは、ルーツは演歌だという話もしていて、歌にフォーカスしているような印象があったのですが、この曲は完全に鳴りで勝負しているように感じます。

そうですね、カッコ良すぎてビビりました。
あまり調べても良く分からなかったのですが、以下辺りを見る限り、THREEというブランドのコンピEPからの曲のようです。
"Lilt"もどういう意味だろう?と思ったのですが、プロデューサーのGiorgio Blaise Givvnが、アイパレットにあるカラー&テクスチャーから付けた曲名のようです。

――色んなことが出来るアーティストですね、ほんと。

そういえば、この曲の低音が効いたシンセの鳴り方には、yahyelの初期の雰囲気を感じて、懐かしくなりました。

――yahyel好きですからね。

もともと近い位置にいたようですし、リファレンスとしてあったのかもしれないなぁとか思っていたら、余計にこの曲が好きになりました笑

――クラブとかで聴くと一層上がりそうな曲ですね。では次の曲はなんでしょうか?

Yohji Igarashiの「Love Myself feat. kZm & Cony Plankton」です。

――Yohji Igarashiの名前、最近よく見かけますね。

そうですね、Daokoと組んだ時に知ったのが初めてな気がしますが、自分はそこからよく見かけるようになったと思います。

――なんというか、全方位で"強い"曲だと思いました。

タイトルの通りのようなリリックですし、何よりフックが凄まじいですからね。完全に持って行かれました。鳥肌立ちましたね。最近聴いた曲の中でもトップレベルです。Cony Planktonの優し気なボーカルも、コントラストがありながらも、馴染んているように感じて良いですが、やはり、とにかくこの熱量を、ギリギリ形をとどめているような、ほぼぶっ壊れたような、そんな音に呼応するように、叫ぶkZmが、ひたすら最高です。

――ここまで振り切った曲は、hyperpop(あまり使わないようにしていますが、書いてあるので)の流れを踏襲と言いつつも、あまりなかった気がしました。という中で最後の曲も、この流れのようですね。

hirihiri & lilbesh ramkoの「GOING DOWN」です。
Yohji Igarashiの曲も大概でしたが、これもとんでもなかったです笑

――EP『10 MICROPHONES AND DISTORTED WAVEFORMS!!』からの一曲ですが、「今作は“破壊の楽しさ”がメモリーされた」とある通り、ぶっ壊れですね笑

いやー、EP全曲良すぎたのですが、本当にぶっ壊れすぎて大爆笑してしまいました笑
ここまでやりますか~、最高ですという気持ちです。爆踊りです。

――それでも良い曲なんですよねぇ。

本当に。メロディとかも良いんですよねー、これもフロアで聴きたい曲です、ぶっ飛ぶ気がします。

――EP全曲良かったので、他の曲も聴いてみてほしいですね。では最後におまけをお願いします。

今回フロアで聴きたい曲が多かったのですが、久しぶりにそういう場所で音楽を聴きました。リリスクでライブハウスは行きましたが、こういうのはコロナ禍になって以来、初かもしれません。

――下北沢でやっていた、AVYSS Circleですね。盛り上がっていたようですが、いかがでしたか?

久しぶりに、フロアで音楽を聴くというだけでテンション上がってしまいましたね。
世が世なので、あまり長居はしたくなく、trash angels→valnee→Cwondoと見た程度でしたが、どれも良かったですね。特にCwondoはひたすら自由に音を鳴らしていて最高でしたね。
そして、何よりオーディエンスの雰囲気もかなり良かったと思います。やっぱりこの界隈のヴァイブスは熱いなと思いました、今後も注目です。

――もうちょっと、世の中が良い方向にいって、細かいことを気にせずに、フロアで音楽を楽しめるようになると良いですね。

そう思いました。やっぱり熱量あるので、その熱量が望ましい形で発散されていくと良いなぁと思いました。

――今週はこんなところですね。

はい。今週もお読みいただき、ありがとうございました。

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