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脳内の見える化 Vol.2

事業化の検証に関する話

新規事業を創出するために顧客インタビューを通じて検証を進めているが、某有名ユニコーン企業のCOOと話した時に言っていた「ニーズはあってもソリューションはないことって結構あるんですよ」という言葉がかなり刺さっていて、保険はまさにそこに近いと感じている。消費者にとっては保険を理解できるに越したことはないし、「自分で判断できるようになりたい」と思う人も多いと思う。一方でそれを解決できるソリューションを出すのは容易ではないし、もっというと「そんなソリューションがあったとしても金を払うほどではない」という結論に至ってしまう。

あと、今のチームで「頑張っていいモックを作ろう」「”これはいいね”って言ってくれた人をたくさん集めよう」みたいな、まるで「投資家に認めてもらうために頑張ろう」としているかのような動きにたまになるのが気になる。僕らが認めてもらうべきは投資家ではなく、顧客である。顧客が「これはめっちゃ欲しいわ」と思うものを愚直に作り続けるしかない。その結果として「いいね」と言われるわけだし、そう言われたモックが「いいモック」なのであり、それを投資家は「これは勝てそうだ」と称賛するのである。この順序を間違ってはいけないと思うが、正直(自分含め)大企業にずっといると偉い人に承認してもらうために仕事している面があるので、その世界にいると顧客よりも投資家を見てしまうのも無理はないな、と感じる。

損害保険は顧客志向じゃないのか?

 あと、朝先輩と話した時に「なぜうちの商品開発は顧客志向じゃないのか」と聞かれた時に発言したことを記録しておく。

 確かに保険はわかりにくいし融通が効かないので顧客志向じゃないように見えるが、正しくは「顧客志向でありたい気持ちはあるんだけど、構造的に&能力的にできない」ということだと思う。まずこの時代である程度しっかりビジネスをしている人に「顧客志向ではない」という人は存在しないと思う。「顧客よりも金融庁の方が大事だ」という保険マンがいたら、それはそれで見てみたい。で、メルカリとかAmazon見たいなテック企業が顧客志向に見えるのは、インターネットサービスを扱っている故に顧客の反応がすぐにわかり、サービス内容もそれに合わせて修正してフィードバックを得ることが容易であることが大きい。そして容易である故に文化として顧客志向が根づきやすく、UX高いプロダクトを作る能力がある優秀な人が集まっていることも相まって顧客志向に拍車がかかっていると言える。

 対して保険会社は、「アナログ商品故に顧客の反応が細かく見られない」「プロダクトを変えようにも法規制の影響で狭い範囲でしか変えられない」「さらに、変えることにかなり時間がかかる」「変えた後も(内容によっては)事故が起こるまでフィードバックがもらえない」など、明らかに顧客志向になりにくい構造になっている。これでは顧客志向になろうにもなれないし、もっというと優秀なUXデザイナーやマーケターを雇ってきてもこの構造に飲み込まれて力を発揮できないと思う。もし本当に顧客志向になるならば、インターネットを使った保険インフラを作り、保険開発の構造を簡素化した上で、満を辞して優秀なマーケターなどを外部から雇えばいいのだと思う。

その他

・秋元里奈さんがお勧めしていたので、「習慣メモ」というアプリをインストールした。このnoteアウトプットも習慣の一つにしているので、毎日チェックできるように頑張りたい。

・スタンスをとって、必ず「意見」をいうことを意識していると、なんとなく話が進みやすいような気がしている。いい感じである。

・たかさんとのコーチングで「諦めない方がカッコイイ」「スネている人はかっこ悪い」「”無理”と思わない人が勝つ」という自戒の言葉を生み出した。特に自分は認められなかったり、頑張ったことをスルーされたりすると拗ねる傾向があるので、自戒に役立っていると感じる。

今日はここまで!

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