共通テストから見る学力観

3回目の共通テストが終わった。
昨年は難化難化と騒がれたが、大学入試センターの目標平均得点率は50%なんだから、昨年がようやく普通になったわけで、一昨年は簡単すぎたというのが私の持論。
当然今年も昨年並みの難易度だろうと思っていたが、昨年と比べるとやや易化?
騒がれることの多い数学についてコメントしてみると、今の大学生以外が解いたら恐らく現役の頃より取れないであろう最近の共通テスト数学。教科書レベルの知識を聞いてきたあとは、与えられた設定内でその知識を活用できるかということを問われるので、過去の経験に頼った学習(数を解いてパターンを潰す的なやつ)をしている受験生にはキツイ。
私の場合解きながら「そうくるか〜」とワクワクしながら解くことができる問題ですごく好き。
ちなみに昨年物議をかもした数列の題材は今年は複利という結構あるあるな題材。
恐らくどの教科書も「コラム」とか「探究」あたりで扱っているんだろうけど、そういうところを拾っていた学校や受験生は馴染みがあってよかったかな。共通テストは新学習指導要領を意識して改変しているので、本領発揮は2年後。そう考えると、この問題に文句を言っているような教師に未来はない。コンピテンシーベースというのはこういうことかと納得できる設問なのである。

最後に少しだけ情報の話しも。
情報関係基礎という科目が出題されているが、結構情報Ⅰと親和性は高い。今年の問題で言えば第1問〜第3問はそのまま情報Ⅰ対策にできるだろう。第4問の最後の設問あたりも情報Ⅰを意識している気がする。
情報は過去問がないというのは正直屁理屈で、情報関係基礎はしっかり見ておいたほうが良い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?