『殺人者のパラドックス』原題に隠された謎と原作者が伝えたいこととは?
Netflixドラマ『殺人者のパラドックス』はこのポスターがすべてを物語っています。
신이 내린 영웅인가
심판 받을 악인인가
和訳をすると、、、
神が宿った英雄か
審判を受ける悪人か。
その前に、ドラマのタイトルは『殺人者のパラドックス』ですが、原題は
살인자 ㅇ난감
直訳すると、殺人者 ㅇナンガム
ナンガムは漢字語で『難堪』
困惑を意味します。
殺人者ㅇ困惑
とは果たしてなんなのか?
また、殺人者とナンガムの間にあるㅇは何の意味を表すのか?
まず、このナンガムはチェウシク演じる平凡な大学生イタンを追い続けるチャン刑事の名前です。
この刑事の名前チャンナンガムは、韓国語を勉強された方であればピンとくるかもしれませんが、장난감となり、おもちゃという意味なります。
実際に、このような名前を親がつけるとは思いませんが、、、
そして、真ん中のㅇについてですが、、、
このドラマは同名のWEB漫画が原作です。
その原作者いわく、どう読んでも正解と言いながら、その原作者は
ㅇはイウンを表すと。
殺人者 イウン ナンガム
と読むと言ったそうです。
イウンとは、韓国語の母音の一つです。
これをㅇイウンとした場合、
의 (~の)と読めば、살인자의 난감、殺人者のナンガムとなり
ㅇをパッチムとすると살인 장となり、살인 장난감。殺人チァンナンガム(チャン刑事)となります。
刑事が殺人者を暗示しているとも考えられます。
ドラマのあらすじをお伝えすると、
「우연히 살인을 시작하게 된 평범한 남자와 그를 지독하게 쫓는 형사의 이야기」
和訳:偶然殺人し始めた平凡な男性と彼を執拗に追いかける刑事の物語
です。
殺人を犯すのは、韓国で初のアカデミー賞受賞作となった『パラサイト-半地下の家族-』で貧乏一家の長男を演じたチェウシク演じる大学生イタンです。
その彼を捕まえようと追いかけるのがチャン刑事。
ここで、ドラマの邦題から考察してみます。
ドラマの邦題は、『殺人者のパラドックス』
英語でも『A Killer Paradox』となっています。
パラドックスとは、Wikipediaにはこのような解説が書かれています。
うーん、わかりづらいですね。
パラドックスにはもう一つ
「一般に正しいと考えられていることに反する主張や事態」
という意味もあります。
こちらのほうがしっくり来ますね。
殺人者のパラドックスを紐解くと、
殺人者=悪人が一般に正しいと考えられますので、
殺人者=善人がパラドックスと考えてよろしいかと思います。
実際に、少しだけネタバレすると、このドラマでは殺人者イタンは、世直しヒーローになります。
殺人者がヒーローというのがまさにパラドックス。
そして、そのイタンを捕まえるべく追いかけるチャン刑事には衝撃的なラストが待っています。
そのラストを迎えた瞬間、たしかに、殺人者=悪人という常識が一瞬崩れかけました。僕の頭の中でパラドックスが起きかけました。
いや、悪人は悪人であり、罪深き人であることは間違いありません。
では、ここで一つあなたに質問です。
もし、あなたの家族が何者かに殺害されたとしたら、あなたはその犯人を殺したいと思いますでしょうか?
僕は、自分の家族が万が一そんな目に遭ったら、犯人を殺したいぐらい憎むでしょう。
ですが、本当に殺すかは、わかりません。
答えは一生かけても出ないでしょう。
だからこそ
チャン刑事の正義とは?
イタンの正義とは?
殺人者の正義とは?
そんなことを考えさせられたドラマでした。
登場人物(被害者)がイタンとどう絡んでいくのか?
その被害者はなぜイタンによって殺されなければならなかったのか?
まだご覧になってない方は、それらを想像しながらぜひご覧ください。
韓国語を学び、韓国に留学し、韓国で運命の人と出会い、、、
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