見出し画像

母の日、息子(4)の言葉が素敵だった話

はじめに

二児の父親です。同い年の妻と、2019年生まれの息子と、2024年生まれの娘と生活しています。

子どもと話したり遊んでいると、たびたび感心、感動、感嘆させられることがあります。

もっと言えば、子育てを通した「学び」で日常が溢れているとさえ感じます。

そんな体験を綴っていきたいと思います。


「ママのどこが好き?」と聞かれた息子は

母の日に、息子が体調をちょっとだけ崩してしまいました。

事前に「いっしょに花を買ってこようね」と話はしていたので、私が買い物の帰りに代理でカーネーションを購入。


夕食中、私から「ママのどんなところが好きなの?」と質問。

「ママのこと好き?」→「好き!」

よりも、具体的な好きを引き出したくて、そんな聞き方をしました。
(今思えば、そんなつもりは無いにしても、とても打算的だな、と反省)


私は息子から
「かわいいところ!」とか「やさしいところ!」とか、「ご飯がおいしいところ!」

みたいな答えがくるとばっかり思っていましたが、

息子は
「んーと」と1秒だけ間を置いて、少し照れたような顔をして

「ママといっしょにわらってるのが好き。パパがおもしろいことしてるのを見ながら」

と。

私は予想を超えた答えに驚き「えーーー!すごいなぁ、、」と心の声ダダ漏れ、ダダ溢れでした。

ママは思わず涙。
私もつられてちょっと涙。

「一緒にいる時間や空間が好き」って、信頼、承認、大好きという前提がないと出ない発想であり、ママへの言葉としては殿堂入りといっても過言じゃない気がしています。

大人目線で誰かを褒める時、ついつい
「具体的なポイントをちゃんと褒めなくちゃ」
と思いがちです。

だって、ビジネス本とか育児本とか、そんな情報で溢れていますから。

もちろんそれはそれで大事。けど、それはあくまで手段であって、

本質は、相手が喜んでくれたり、自分の気持ちを伝えたり、あえてビジネスに置き換えれば、モチベーションが上がることにあるのではないかと。


良いポイントを探すということは、知らぬ間に「そうじゃない」ポイントもリストアップして、そこから仕分けする作業でもあります。
または、「そうじゃないポイント」を、ときに無理矢理ひっくり返して長所にする、という、新卒の面接対策のような工程が発生します。


だから結局、良いポイントを伝える過程で、「そうじゃない」ポイントも見ているんですよね。

言われた側も、「言い換えれば悪くもなるよね」と微妙なモヤモヤが残ったり。
(私なんかは挙げ足取りなんで、ついつい「あれって実はそういう意味なんじゃないか」と、何日も何年もモヤモヤします)

だから時には、「あなたがいるとなんか雰囲気が良くなるんだよね」「なんかホッとするんだよね」「一緒にいると楽しいよね」なんて、ふわっとした褒め方、感謝の伝え方でも良いのではないでしょうか。
これには裏返しの意味なんて存在しないですから。


そんなことを息子に教えられたできごとでした。




おわり


この記事が参加している募集

#育児日記

49,385件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?