心が安定していなければ、挑戦もできない

子育てで大事なこと。
教育や子どもの心に関する本をたくさん読んで、共通するなと思うのは、子どもには安心できる場所が必要ということ。

子育てって難しい。
考えなければいけないことがたくさんある。
幼児期から英語に慣れておいた方がいいとか、
非認知能力を高めるために、たくさん遊んだ方がいいとか、
とにかく本は読んだ方がいいとか…。

でも親として、たぶん一番大切なことは
子どもの心を安定させることではないかと。
安心してくつろげるから、新しいことに挑戦したり、大変なときに努力したりできるんじゃないだろうか。

逆に言うと、心が安定していないのに、新たな能力を身に付けたり、
新しい分野に挑んだり、とてもできないのではないかと。

これは、大人にも通じること。
趣味や友人との会話、家族との団らんなど、
心が安定する時間があるから、仕事を頑張ってみよう、
新しいことをやってみようと思えるはず。

いろいろ積み上げようとする前に、土台をしっかりさせてあげたい。
挑戦する場を増やすのもいいけど、まずは踏み出す前の場所が大事。
地面が固まっていないと、ジャンプはできない。

児童精神科医の佐々木正美さんは「子どもへのまなざし」の中でこう書いている。

乳幼児期に要求をたくさんかなえられた子どものほうが、自律性が育つのが早いといいます。

自分の要求をかなえられているから、人を信じられるようになるし、自分を律することができる。

あれこれ望む前に、まずは子どもの想いを満たしてあげること。安らぎを与えること。
それさえできれば、子どもは健全に成長していくのではないかと、最近思っている。


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