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春風亭昇太師匠の大学講義を聴きに行く


東海大学静岡キャンパス

母校で春風亭昇太師匠の講義が聴けるというので、
昨日行ってきました。

僕は昇太師匠と同じ高校・大学を出ましたので、
すごくシンパシーを抱いています。

また、大学時代の恩師T先生から、
「昇太師匠のエッセイを読んだら君の文体と似ていた」
といった内容のお言葉をいただき、
すごく嬉しかったのを覚えています。

今回、お誘いをいただいたのもT先生。
昇太師匠のサポートを頑張って務めていらっしゃいました。

学生時代、研究室に入り浸ってT先生と昇太師匠の芸風について
話していたら、今では本物が大学の教壇に立っている……。
人生って、不思議です。

水もしたたる昇太師匠のポスター

講義は落語の歴史と昇太師匠による落語の実演。

僕もアマチュアながら落語を沼津市内で演(や)っているので、
扇子の使い方などは大変勉強になりました。

また、上方落語の演出が派手なのは、表で演じられていた頃の名残りだと
はじめて知りました。

この日、昇太師匠が演じて下さったのは、
十八番の「看板のピン」と「ストレスの海」。
生で観ることができて感激。
どちらも長いこと練り上げられた噺で、円熟の境地でした。

以前、「落語のピン」という立川談志師匠のTV番組で
若かりし頃の昇太師匠が「看板のピン」を演ってらっしゃったのを
観たことがあります。

初々しい、力いっぱい、元気いっぱいの高座。
落語の最中に高田文夫さんが後ろを通りすぎてしっちゃかめっちゃか。
客席は大爆笑。
「なんでそんなみんなでイジメるわけ!?」
とこぼす、いっぱいいっぱいな昇太がカワイイのなんの。
「こいつメチャクチャになっても大丈夫なんじゃないか」
と、談志師匠にしてはすごく褒めていたのが印象的でした。

談志師匠の映像や音源、書籍などに触れてみると、
たまに昇太師匠の名前が登場し、
時に容赦なく貶し、時に大いに褒めていました。
自分と芸風が大きく違う、しかし底抜けに明るく面白い、
昇太師匠の落語に対して、アンビバレントな感情が
あったのかもしれませんね。

講義の帰りは、最近通学用に導入されたという
「水上バス」に乗って、雨降る清水港を眺めつつ駅へと向かいました。

水上バス

船の中で、案内してくれた大学生の女の子二人が、
「おなか減ったー」
「パンあるよ」
「あ、一個ちょうだい!」

などといった会話をしていて、
あ、ステキなオーシャンライフだなあ、と思いました。
僕が水産学科の学生だった頃は……まるで華がないので、
この話はやめましょう。

また昇太師匠の講義があったら、ぜひ聴きに行きたいです。

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