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久々にひどい熱を出して寝込んだ
寝返りすらしんどくて
一日中うなされていた

浅い眠りのなかで色んな夢を見た
こわくてかなしい夢ばかりで
何度も何度も叫んで起きた

助けてほしいと思ったけれど
拒絶される恐怖で
指は文字を打てなかった

まだ乗り越えられていない
かつてつらかったことではなく
今もなおつらいことのままだ

私はこれから何を失うだろうか
もう誰も何も失いたくない
けれど失いながらでしか生きられない

朦朧
頭痛
吐気

買い物に行けなくて
泣く泣く頼むUberEatsは
半分も食べられなかった

助けてと言えなくなった場所で
生き続けることはできるんだろうか
私はここにいられるのだろうか

考えたくない
頭痛い
気持ち悪い

朝起きたら
つらかったことだけ
全部忘れていたらいいのに

優しい記憶のなかで
溺れるように穏やかに
生きていけたらいいのに

眠れない夜のための詩を、そっとつくります。