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つれづれなるままに呟く

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ひとりごちるは藍の夜
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#詩人

飯田橋で、一度だけ出会ったあなたへ

こんなわたしにも、就活生だったころがある。 当時のわたしは、漠然と東京に行きたかった。東…

創作にはAIじゃなくて、愛が必要だよ

最近、AIの話題ばかりで、心が疲弊しきっていた。正直にいえば、半分、絶望していた。 どれだ…

桜桃忌 2024

桜桃忌だ、と思った。 仕事中、キーボードを打ちながら、思った。 しばらく、『人間失格』を…

洗っても洗っても、書いても書いても。

洗濯、をしていると、私はいま、ちゃんとできている、と感じる。汚れた服を、あるいは、汚れた…

日々断片蝶々

東京にいた頃に書いた短編小説を、すこし、書き直した。 あの頃の私を消さないように、あの頃…

自己表現、という呪い、あるいは

noteに自分のことを書くのが、ひどく、こわくなってしまった。本業でもライフワークでも、文章…

こぼれ落ちていく4月

葉桜の頃、東京へ行った。 ビルを背景に、散りかけの桜を見た。 人がたくさんいて、にぎやかくて、あざやかだった。 生まれたての本を背中に抱いて、私は歩いた。 人生の匂いが濃くて、すこしくらくらした。 先日、本をつくったことを発表した。 いろいろな方からことばをいただいた。 動悸がしばらくやまなかった。 ようやっとすこし、深呼吸できるようになった。 本をつくることは、生きる覚悟を決めることだった。 この世界で、死ぬまで生き抜く覚悟を。 そうして、私のなかで死んでいくはず

生きるための遺書【書籍『トワイエ』を発売します】

「とはいえ、私たちは生きていかなければならない」 止まらない不景気。匿名の悪意。伝わらな…