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短編小説

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noteで書いた物語たち 傷も記憶も嘘もぜんぶ ほんとうの文学にする
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#短編小説

【短編小説】朝と夜のフラミンゴ

物心ついたころから私は、2人分の人生を背負っていた。 100年続く、由緒正しき名家。私はその…

「夜のコンビニへ、何をしに来たんですか」

***** PM9:12 28歳女性 購入品:500mlパックのイチゴ牛乳 ***** 「見たら分かるでしょう、…

【2000字短編】グラデーション

「東京の夕焼けって何色なのかな」  穏やかな孤独に侵食された駅のホームで、私たちは1時間…

うつろい

―春― 「恋って罪悪だね」 カウンター席の一番端。 私たちのいつもの席。 ゆわゆわした微笑…

新月の女の子の記憶

あるところに、 図書館と雨の日と水やり当番が好きな、小さな女の子がいました。 ある日女の…