大阪・動物園前駅と天王寺動物園のデザイン
ここは大阪の地下鉄のホーム。ふわふわ雲にタイルのどうぶつ。いろんなどうぶつの鳴き声も。
ここ「動物園前駅」は、Osaka Metro(大阪メトロ) ・御堂筋線にあります。
まるで駅ギャラリーのようです。
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天王寺動物園へは動物園前駅を
令和のいま、天王寺動物園へのアクセスは各線・天王寺駅からが便利です。
芝生広場の「てんしば」や、飲食やお土産のお店ができて、くつろげる場所。天王寺のオアシス的な存在です。
私が小学生のころから……
いまでも大阪のおおくの幼稚園・小学生は先生に引率され、天王寺動物園へ遠足や写生会に行くのです。
(個人の経験と感想です)
わたしが遠足で行ったころ、50年くらいまえのおはなしです。
天王寺動物園へは「動物園前駅」で乗り降りしていました。当時は天王寺駅はあっても、明るい「てんしば」はありませんでした。
当時は浮浪者も住む、さびれて暗く荒れた「天王寺公園」。わたしが高校生になっても、改善されず。治安も心配。天王寺公園は行かないようにしていました。
おとなりの大阪環状線・新今宮駅かいわいも、日雇い労働者がひしめいていました。新世界・通天閣はすこし近よりがたい町だったのです。
昭和の終わりに暴動もありましたよ。
新世界で観光がてら、笑顔で串カツ食べれるようになるのは、平成になってからでしょうか……。
ホームのどうぶつ
昭和の学校の子どもたちは、天王寺動物園へ、地下鉄・動物園前駅を利用していたのです。ここも、けっこう濃いまちでしたが、前記の諸事情で。
地下鉄にのって動物園前駅で降りると、ホームにタイルのどうぶつ。
タイル自体が、すごくおおきくて迫力がありました。
昭和の子どもたち、タイルは銭湯の湯船や、台所の流し、トイレの豆タイルしか見たことありません。
動物園前駅のホームのタイル絵は、わたしが小学一年生のころ、1969年(昭和44)にできました。
「うわ、どうぶつがおる」
「おさるさん、あかちゃんも」
「キリンは、ちっちゃいあたまや」
「ワニやゾウは、のそりとうごきそう」
色味をおさえて、白いタイルに描かれた、どうぶつの絵。
ところどころにモスグリーンの木々。プールいろのタイルもありました。
「はやく、どうぶつえんにいきたいなぁ」
「もうすぐやで」
みんなのかおは、明るかった。
動物園前駅、うすぐらいホームでしたが。
御堂筋線ホーム・リニューアル
そして令和。2021年に、動物園前駅のホームの改修工事が始まりました。
タイルの壁面に白い板。どうぶつたちは、シートでおおわれました。どうなるのでしょうか。
旧 ホーム、もうすこし撮影しておけばよかったと思います。
あたらしいホーム
「こんにちは。
どうぶつえんにようこそ。」
まあるく、くりぬかれた壁から。
全面タイル。のっぽのキリン親子。
休憩もできるよ。ベンチはない。
ゾウさんのシャワー、ぷしゅー。
みらいのどうぶつえん。
ちいさい銀色の、まるから鳴き声が聞こえる。
おさるさん親子が、たのしく、おはなししているよ。
ダチョウさんのパトロール。
「駆け込み乗車は、おやめください」
これでは、なかなか天王寺動物園に、たどり着けませんね。昭和世代のノスタルジックなタイル絵をそのままに。
洗練された動物園前駅になりました。
天王寺動物園
天王寺動物園は、工事中エリアもあり、まだまだ進化します。これからです。
2025年にむけて、大阪はどこもリニューアル中。
新しくできたペンギンパークの看板。外国の味がするグラフィックデザインですね。
ほんとは、
もっとご紹介したいのですが、
今回はデザインを中心に。
また、動物園は次の機会に……。
いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに
さいごまでお読みくださり
ありがとうございます。
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