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この家どうするの?(33)葬儀屋さん今昔・9「プロの仕事」

 病院から最期の旅立ちなら、すぐ退出しなくてはいけない。わたしの父は自宅死。ウムをいわさず行政解剖へ。のびタイムにナニおもう。
つらくなるかたは、お読みにならないでください。
(1570文字)


予定がたてられない

 今後は警察から直接、葬儀社にお迎えの連絡があるそうだ。監察医事務所は、遺族からの電話の問い合わせは一切応じないとのこと。

事件性があったときのため、遺族にさえ情報は漏らさないのでしょう。
解剖は何人待ちとか、何時に終わるとか、妙なことを聞く人もあるはずだ、せっかちだし大阪人。


わたしは、することがなくなった。
厳密には、預金通帳と年金手帳を探しださねばならないのだが。
きのうの夕方、警察のガサ入れが行われた。タンスの引き出しや押し入れ、天袋などは半分開いたまま。捜索したとわかるよう、わざとそのままにしたのだろう。


キレイ好きの父だった。家は、かなり荒れた。片付けしに父が、ひょっこり帰ってきそうな気がした。


……実感は、ない。


この間のびは、なんだろう。なんと表現したらいいのか。葬儀社を決めただけ、なにも終わっていない。


……実感がない。


なんだか、かたづけをする気にもならず……。
オットと娘、親戚には葬儀は来なくていいとだけ連絡。
予定が立たない。これは葬儀までたどり着けるのか。どうしようもない。



監察医とは

 大手葬儀社のお兄さんも場所がわからなかった(?)監察医事務所。ちょっと気になりました。

監察医 制度
監察医制度は、制度導入年である1947年の人口上位7都市、すなわち、東京23区・大阪市・京都市・名古屋市・横浜市・神戸市・福岡市に導入された。
後に京都市・福岡市・横浜市で、同制度は廃止され、2016年現在、残る23区・大阪市・名古屋市・神戸市の4都市で運用されている。

Wikipedia 監察医「制度」より
引用いたしました


 都道府県、全てのエリアには、ないのですね。自治体によりますが、警察から依頼を受けた一般の医師により検死が行われているそうです。

そうか、葬儀社のお迎えタクシー・代金は高い場合もありうるのです。うちは、同じ市内で近かったケースでした。



警察から連絡がきた

 終わるのは、いつになるやら。
これからどうなるのか喪服はいつ取りに帰るか、火葬場は空いているのか……。
朝からずっと先のことを考えては、わからなくなっていました。2~3日は、かかるかも。いや、もっと?

早くもその日の午後、警察から解剖が終わったと連絡がありました。
◾️「死体検案書」交付◾️
死亡診断書に代わるもので必要。
死亡推定日時・死亡の原因(虚血性心疾患)を告げられました。

◾️発行手数料:20000円◾️
来所時間は決まっていて、手数料支払い・父の引き取りは葬儀社に連絡済みとのこと。

ここで不審なことがあればナニか言われるはず。ナニもなくてホッとしました。
(自治体により、死体検案書発行手数料や交付は親族のみ、など違うところはあると思います)


監察医さま、お世話になり、ありがとうございました。



葬儀社さんの仕事

 わたしが直送をお願いした、A葬祭さんからも連絡あり。
 ・死体検案書20,000円
 ・火葬料10,000円
計30,000円は、立て替え。

「死体検案書を区役所に提出、火葬許可証の交付手続きの代行もします。」


「お迎えのあと、お父さんは自社うちのお部屋にお連れしますので、おまかせください。」

「火葬場が決まり次第、連絡します」

電話の男性の声は、ながきにわたり地域で葬祭業に携わっているプロの自信、オーラがありました。
50歳くらいか……立派だな。

わたしは、ナニもせんでいいのか。


プロや。これは実感があった……。


  (不謹慎ながら続きます)

毎週金曜日は
「親の持ち家」の日

いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに


さいごまでお読みくださり
ありがとうございます。



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