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ミッションインポッシブル デッドレコニングPART1を見てきた

ミッションインポッシブルデッドレコニングPART1日本公開は2023年7月21日(金)なのだが、“本来であれば”主演のイーサン・ハント役トム・クルーズや監督のクリストファー・マッカリー、ベンジー・ダン役サイモン・ペッグが来日しレッドカーペットや舞台挨拶が行われるはずだったのが本日2023年7月17日。
なお米国映画俳優労働組合のストライキによりそれらの予定はキャンセルとなり、ワールドプレミアツアーは最後の日本のみ露と消えたわけだが、予定されていた映画館での中継+デッドレコニングPART1上映のうち上映だけは生き残ったので一足先に見ることが出来た。
記念にもらったピンバッジは「これが例のストライキにより直前来日キャンセルのときのやつだよ」と語り継ぐのに使わせてもらう。
ストライキの詳細については私が述べるよりずっといい解説がTwitterなどにあるので詳しく知りたい方は適宜検索して欲しい。


ネタバレなしの感想

初見感想+どういう状態で見るべきか

まず最初に言っておくと、この映画を見る時に最強なのはこれまでのミッションインポッシブルシリーズを全て見ているが今作の予告は一切見ていない人で間違いないと思う。
次に良いのがこれまでミッションインポッシブルシリーズをちゃんと見たことがない・全く見たことがないが今作の予告は一切見ていない人。

とにかく私は見ている最中わくわくすると同時に、「予告であのシーンがあったからこういうことになるんだろうな」「あのシーンがまだ来てないからここからこれがこうなるんだな」などと予想がついてしまうのが邪魔で仕方がなく、記憶を消してから見たい!!!!!と思ったので、もしこれを読んでいる貴方がまだ予告を見ていないのなら、すぐにTwitterやインスタグラムやTiktok、YOUTUBE、テレビの情報番組を封印してまずこの映画を見て欲しい。まあ現実問題それらは不可能だと思うので、遭遇してしまったら薄目でやり過ごして劇場に行って欲しい。

以前「RRRがこんな映画だと思ってなくてつらかった」という人をネットの海で見かけたのと、予告を見ないで行ってほしい!と言うからには注意しておくべきだろうということで先に伝えておくと、人はものすごい勢いでバカスカ死に、ものすごく暴力的。色んなものが破壊され、ハラハラさせられる。アクション映画なので。

私は基本的にドルビーシネマ信者(ドルシネは入る前から映像があって映画を見るぞ!という気分が盛り上がるのが良い)なものの、これはIMAXがいいだろうなと思う。ScreeenXもあるそうだが、どのシーンで入れるんだ!?とIMAXで見ている最中からわくわくした。是非でっかい画面で見て欲しい。それはそれとしてドルシネ信者なので私はドルシネでも行きます。

もう少し踏み込んだ感想を述べておくと、これまでのシリーズを見ている人には「いつもの」を提供しつつ、「あれらをふまえて」がふんだんに盛り込まれていてこれだよこれこれ~~~!!と共に2023年を感じて非常に良い。
また、いきなり最新作を見ても「こまけえこたいいんだよ、とにかくアクションがやべえ」というノリで見られると思うが、これは洋画を見慣れているかどうかでも多少変わってくる。とにかくやべえもんが見たい人には非常におすすめするが繊細なストーリーをお求めの方には向いていない。
私自身が最新作のために過去作を一気に見た人間のため、ざっくり言っておくと、1、3、フォールアウトを見ると今作のストーリーが見えやすくなるかもしれない。

トップガンマーヴェリックでも感じたことだが、「今作だけ見ても面白い、前作までのファンが見るとものすごく面白い」を作るのが上手い。
歴史がある作品であるという強みを遺憾なく発揮している。そしてそれを今出来る最大限のアクションで見せてくるので、めちゃくちゃ面白い。
そしてあくまでも要素を拾うだけで、前作からの「置き土産」を処理する展開は最小限なのが良い。

というわけで、少しでも気になった人は動画を見てしまう危険をかいくぐって劇場へ向かって欲しい。
先にも述べた通り、ストーリーラインのネタバレはそこまで気にしなくていい。ストーリーも大事だろ!!と言われると反論できないのだが、とにかく「こまけえこたいいんだよ!!!すげえ映像なんだよ!!!」というのが個人的な感想です。

トップガンマーヴェリックを見た時に書いた感想から自分で引用するが

時代性(その時代におけるCGに関する技術の限界)もありますし、特に小賢しい大人になると「ここはCGだな」とわかるうえ、その瞬間には例え一瞬なれど物語から離れて技術力に着目してしまったり、あるいは没入感が薄れて冷めてしまったりします。
執念による実写ではそれがありません。技術力はもちろん実写でも時代性を反映しますが、それはむしろ現実性を高めます。画質が悪く、画角が狭く、アングルが限られる映像は過去のものだとよくわかるからです。“あの頃考えられていた空想の世界”ではなく“あの頃の世界”になり、記録に寄るのではないかなあということです。
“映画という空想と嘘を限りなく現実に近づけて撮る”ことにはそういう意味もあると思います。余計なことに気をとられないので、没入感が高まります。

これです。確かトップガンマーヴェリックの時にトム・クルーズが言っていたが「俳優の肉の歪みで重力を感じる」のが本当にあって、ちょっとしたことで重力や風圧を感じるので本作はCGを使っていないわけではないが、アクションにおいて圧倒的なひりつき、本物感を持っていて、やはりアクションとして素晴らしい作品だと思う。
正直「トム・クルーズももうおじいちゃんに片足突っ込んでるんだな」と見ていて思わないわけではない。それでも「まじでやってる」の説得力に殴られてイーサンすげー!になるので、ある部分では決して夢物語ではないのがいやまじでちょっと見てくれないか!?としか言いようがない作品だなと思った。
これは最近過去作を見ていても思ったことで、本当にしみじみ感じました。
「今」の最高のこの映画は「将来的にも」素晴らしい映画だろう。
でも出来たら「今」劇場で見て欲しい。

全くの余談ですが、直前に水分をとるのを控えるとともに、ローソンで売っている小さい大福を2つ食べてから見るとお手洗い余裕でした。


ネタバレありの感想

初見感想

前作までの要素をめちゃくちゃ取り入れていて、かつそれをアップデートするのが本当に上手い。
これまでは「ものすごいスパイ機器を駆使はするものの結局はイーサンのフィジカルで解決」でしたが、今作では逆にその技術が進歩しすぎたからこそ封じられるというのが時代の流れを感じつつ、これまでの歴史を踏まえているのがとても良かったです。その結果、イーサンというかトム・クルーズはどんどん歳をとっていっているのに「イーサンのフィジカルで解決」の比重がどんどん重くなっているのは面白いところですが……
日本の漫画だと老年の方が強いという場合などがあります。嘘か本当かそれらは儒教的発想などの局地的なものらしく、基本的にはやはり10代~30代前半がピークだと考えられるそうなので(真偽のほどは知らないので適当に捉えてください)60代で頑張ってるイーサンはそろそろ引退させてあげて欲しいけどトム・クルーズがやる気なのでイーサンは渋々これからも体を張ってください……

個人的には前作からホワイトウィドウが好きで、彼女の出番が多くて嬉しかったです。
私はそもそも“役者”という存在が好きなので、今作はマスク使用シーン多いのも含めて楽しかったです。
パリスもすごく良かったです。ああいう可愛い格好をしつつ躊躇いのないパワータイプ美女は最高なので、えっっっっっっ!?となりました。

ミッションインポッシブルを見ていてずっと思っていたことなのですが、イーサンって明らかに女に弱いですよね??そこがイーサンのなけなしの人間味だとは思うんですが、そのおかげで多種多様な美女が出て来ていいなと思います。でもすぐ退場するのは悲しいのでせめてホワイトウィドウはイーサン・ハントに関わった女だいたい死ぬか身を隠す羽目になるパターンからは逸れていて欲しいものです。
今回はイーサン・女にすごく弱い・ハントの僅かな人間味部分、女にめちゃくちゃ弱いがいい方に作用していて、そこも良かったです。

イーサンの手癖が悪い(良い?)のは一作目を彷彿とさせて良かったです。
予告にもあった列車の上での戦い、キトリッジの再登場と一作目オマージュだろうなというのが度々ありました。
ローマで弁護士として現れたときの眼鏡も一作目っちゃ一作目かな?眼鏡持ってなかったでしたっけ、記憶違いの幻かもしれない。
そして相変わらずイーサンの上司たちがクソすぎてこれこれ~~~!!!!になりました。
なんだかんだ他国をネタにはしつつ、結局本国の上層部も最悪っていうネタはMIあるあるなんでしょうか。たまに違いますが
今作ではグレッグ・ターザン・デイヴィス演じるCIAが良い感じにイーサンの味方をしてくれそうな気配があったので次が楽しみです。

トム・クルーズがイタリア語とフランス語をさらっと話すシーンが複数ありましたが、グレッグもイタリア語とフランス語を話すシーンがあり、チームに入って良い感じに色々するようになってくれないかな~国に対する忠誠心というより正義感でCIAやってるみたいだし、思想的にイーサンに引きずられそうと思いましたがまあどうなるか

MIシリーズはベンジーの成長物語でもあるという面から見ると、今作でもベンジーの活躍とアップデートが感じられ、くすっとなったりしました。
彼は死ぬのが怖いし、一番大切なのは友達というところが本当にいいですね。
そして以前はイーサンをナビゲートする時に三次元で見ていなかったせいでイーサンをとんでもないところに導きました。本作では“ちゃんと三次元的に見たうえで”“わざと”とんでもないところに案内してイーサンにエグイことをさらっと指示するのが成長でもあり、イーサンのとんでもなさまで把握して指示するようになったところに年月を感じて良かったです。
ベンジーとイーサンの過去作における
イーサン「飛行機に乗ってる!(on)」
ベンジー「飛行機に乗ってる?(in)」
イーサン「違う!飛行機に乗ってる!(on)」
のやり取りがとても好きです。今作では
ベンジー「ジャンプしろ!」
イーサン「ジャンプ!?」
と困惑している方が変わっているのが本当に良かったです。
これこれ~~~~!!!!!

ルーサーもとても好きなキャラクターの一人で、彼は自分の価値と役割を正しく理解して上手く立ち回るおかげで物語上のストレスが適度に抑えられているな~と思いますし、単純にああいう役回りの人が好きです。
“それ”との今後に備えて動く彼が今度どうなるのか楽しみです。


二回目以降見たらここに感想足します

とりあえず、というか取り急ぎ初見の感想を残して置きたかったのでざっと書きました。
付け加えたくなったら付け加えますし、21日以降にまた見に行く予定なので、そこでまた新たな感想があればここに付け加えます。
英語のリスニングが雑魚すぎて繰り返し見ないと字幕に反映されていないニュアンスや台詞を汲みとるのが難しいので……
ScreeenXでも見たいな~と思っていますし、その時にはまた色々書きたくなっているかもしれません。

今回は一旦ここで終わらせておきます。
お付き合いいただきありがとうございました!


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