誰でも実践できる12のWeb速度最適化ヒント
サイトの読み込み速度最適化は近年の必須トレンドと言えますが、非エンジニアでもすぐ実践できる具体的な方法論をまとめてみました。
1.まずは現状をテストする
Webサイトの速度を最適化するときに最初に行うことは、現状確認です。表示速度を計測するツールはいくつかありますが、ここはGoogle純正のPage Speed Insightsを使うので間違いないでしょう。
スコアは高評価(90~100)を目指したいところ。ちなみにAmazon.comはスコア100で満点。神か。
2.画像を最適化する
最も簡単な改善は、画像を軽くすることです。
一般的なWeb画像の推奨解像度は72dpiです。ファイルの重さは重くても数百キロバイトに抑えたいところ。これより大きい画像は、容量を調整しましょう。WEBデザイナーがいればPhotoshopなどで加工してもらえますが、そうでない場合でも無料のツールを使って簡単にできます。
保存形式はJPEGかPNGを選びますが、色数が多い自然物はJPEG、色数が少ない人工物はPNGにすると、軽くても美しい画像として処理できます。迷ったらJPEGにしておけばいいかなと思います。
無料のオススメ画像圧縮ツール
TinyJPG
3.画像の遅延読み込みを実装する
最初にすべての画像をロードするのでなく、ユーザーがスクロールするたびに新しい画像を読み込むようにします。これにより、読み込み時間を大幅に削減できます。
本格的な実装はjqueryなどで行うためエンジニアスキルが必要になりますが、Wordpressであればいくつかプラグインが存在します。
無料で使えるWordpress遅延読み込みプラグイン
Autoptimize
Native Lazyload(Google純正!)
4.不要な画像、ビデオ、スライドショーを削除する
サイトの資源を精査し、不要なメディアを削除することも地味ですが有効です。
5.軽量のWordPressテーマに移行する
WordPressユーザー限定ですが、テーマの重さも意識してみましょう。テーマによってはオプションが多くやたら重いものもあるので、色々試してみるといいでしょう。
オススメ軽量WordPressテーマ
GeneratePress
Astra
Arke
6.絶対に必要なプラグインのみを使用する
これもWordPressユーザー限定ですが、あれやこれやとプラグインを詰め込み過ぎているケースはないでしょうか。不要なプラグインは速度の低下だけでなくセキュリティ上もリスクを招くので、定期的なプラグインの棚卸しが推奨されます。
7.不要なサードパーティツールを削除する
タグやツールの入れ過ぎもページスピードの低下を招きます。タグ系はGoogleタグマネージャーなどのタグ管理ツールで一括管理するとしても、多くのツールが同時に動けばそれだけスピードも遅くなるので、明らかに不要なツールは削除してしまった方がいいですね。
8.広告の読み込み速度に注意する
広告の読み込みもスピードに影響します。あまりに速度が遅いページがある場合、広告を減らしてみるか、広告の遅延ロードを実装しましょう。
9.リダイレクトを最小限に抑える
リダイレクトには追加の処理時間が必要になるので、できる限り最小限に抑えましょう。特にリダイレクトチェーン(リダイレクト先でさらにリダイレクトされること)はさらなる遅延を起こすので、リダイレクトの棚卸しも定期的にやることをオススメします。
10.インフラをアップグレードする
安価な共有サーバーを使っているなどそもそものインフラ環境が悪い場合は、ここを改善することでぐっとスピードが向上する場合があります。お金はかかりますが。
Webホストをアップグレードする、プレミアムDNSプロバイダーを使用する、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)を使用するなど、方向性はいくつかあります。最近ではCloudflareなんかがよく使われている印象。無料利用枠でDNSとCDNを実行できますが、サイトの高速化を目指すならやはり有料化したほうがいいですね。
11.キャッシュを利用する
キャッシュを利用してページ速度を改善することもできます。頻繁に情報がアップデートされるページでは不向きですが、そうでないページだと有効かも。Wordpressであれば便利なプラグインもあります。
WP Super Cache
W3 Total Cach
WP Rocket
12. AMPを実装する
ページ速度最適化の最強手段。体感的にもスピードはかなり早いです。本格的な実装はさすがにエンジニアスキルが必要ですが、Wordpressであれば、最初からAMP対応が可能なテーマも最近は多いですね。
セキュリティの都合で企業のWordpress離れが起きている肌感がありますが、ページスピードの最適化という点で考えると、豊富なプラグインで手軽にスピードが改善できるWordpressは便利だなと感じます。
めざせ、スコア100!
参考:databox
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