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いつ描くのか

必要な時に画材に手が伸びる。

そんな暮らしのために気持ちと身体を整える。


煌めきを感じた瞬間を何かに描き残す。

その繰り返しが緩やかな渦となりやがて空間に溶けだす。

和紙の仕事にとりかかる。

絵具を溶く。

仕上がる。


煌めきは外の世界にも心の内にも、無数に存在するけれど、星の瞬きのように捉えられるのは一瞬のことかもしれない。

小さな心の変化は自分にさえごまかされてあっという間にその輝きを失うこともある。

未来のことでさえ、今想いを馳せる瞬間こそ美しいと感じるものかもしれない。

過去、現在、未来とはいったいどんな区切りがあるものなのだろうか。

そもそもあるのだろうか。

何も確かなものは無い。

ただ美しい光がそこここに生まれ、やがて旅立つ。

美しいとは?

ひとつひとつカタチにすることで何を捉えたのかその軌跡だけは辿れるようになる。

サポートいただいた場合には、古民家等での展示費用として活用させていただきます。