井上志津

ライター。1992~2020年、毎日新聞記者。国際基督教大卒。週刊エコノミスト、東洋経…

井上志津

ライター。1992~2020年、毎日新聞記者。国際基督教大卒。週刊エコノミスト、東洋経済オンライン、夕刊フジ等に執筆。知的障害者向け福祉送迎バスの添乗員も務めている。WOWOWシナリオ大賞優秀賞受賞。著書に「仕事もしたい 赤ちゃんもほしい 新聞記者の出産と育児の日記」(草思社)。

マガジン

  • 記事&散文

    web上で無料で読める掲載記事を紹介します。

  • 黒の会手帖

    「同時代」の派生誌「黒の会手帖」に書いたエッセーを掲載します。母の話が中心です。

  • ママも一年生

    2009年から2012年、娘が小学1年生から4年生になるまでの日々を子ども向けの新聞につづった連載を改編したものです。

最近の記事

「五香宮の猫」想田和弘監督インタビュー

文春オンラインの想田和弘監督のインタビューが公開されました。取材前はちょっとこわい人なのかなと緊張していましたが、フレンドリーな方で安心しました。最近は瞑想に凝っていらっしゃるとのこと。私はタイ人の友人から20年にわたり瞑想しなさいと言われ続け、しかし何回トライしても三日坊主で終わっているので、瞑想のコツをたくさん教えてもらいました。

    • 「満州、少国民の戦記 総集編」

       このほど私のシナリオが掲載された本が発売されました。  元時事通信解説委員長で日銀副総裁の藤原作弥さんのノンフィクション「満州、少国民の戦記」が復刻再販され、その中に私のシナリオを載せてくださったのです。  毎日新聞社のOB会報が本の紹介をしてくれ、掲載の経緯が載っていますのでご覧ください。 新刊紹介  元監査役、藤原作弥さんの「満州、少国民の戦記 総集編」が復刻再販された。元学芸部、井上志津さんがこの原作をもとに書いたシナリオ「あの夏、国境の町で」も掲載されている。以下

      • 「歯垢を除去するだけ」動画"441万回表示"の驚き

        小さい頃から歯磨きが大事とは聞いてはいたものの、実は適当にしてきた私……。皆さん、この記事を読んで歯磨きをしない恐ろしさを知ってください。今回の取材は先生に怒られるといけないと思ったから、私はなるべく口を開けないようにしてモゴモゴ話しました😅 「歯垢を除去するだけ」動画"441万回表示"の驚き 投稿した歯科医師に「動画に込めた思い」を聞く https://toyokeizai.net/articles/-/808926 (無料で読めます)

        • 良くない自分の性格

           ピアニストのフジコ・ヘミングさんが四月に亡くなった。  新聞社で学芸部記者をしていたとき、フジコさんがチャリティーコンサートに出演するという記事を書くように上司に言われ、お家に伺ったことがある。取材のあと、猫がいっぱいいる家で、フジコさんは私のノートか何かにサインしてくれ、そのとなりにブチュッとキスマークを付けてくれた。  無名だったフジコさんの波瀾万丈の人生がテレビで紹介されて話題になり、デビューCDが大ヒットしたころのことだった。取材が終わって会社に戻ったときだった

        「五香宮の猫」想田和弘監督インタビュー

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          「犬吸い」「猫吸い」は愛情表現だと考える人の盲点

          犬好き、猫好きのみなさん、可愛さ余って「犬吸い」「猫吸い」をしていませんか。 でも、犬吸い、猫吸いは結構リスキーだという動物由来感染症(ズーノーシス)に関する記事を書きました。無料で読めます。 https://toyokeizai.net/articles/-/773970

          「犬吸い」「猫吸い」は愛情表現だと考える人の盲点

          密着ドキュメンタリー公開――村本大輔さん

          ウーマンラッシュアワーの村本大輔さんをインタビューした週刊エコノミストが発売されました。今年2月からニューヨークに移住し、スタンドアップコメディの修業をしている村本さんに現在の思いを聞きました。webでは例によって後半有料ですが……ぜひ読んでください。 https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20240709/se1/00m/020/014000c

          密着ドキュメンタリー公開――村本大輔さん

          竜国館の跡地を訪ねた

           「竜国館」という名前を初めて聞いたのは、私の母が末期がんで緩和ケア病棟に入っていたときだった。  母は三度目の再発で大学病院に入院し、抗がん剤治療を受けていたが、主治医から治療の打ち切りを告げられ、緩和ケア病棟のある病院に転院した。死ぬまで抗がん剤を投与し続けたいと願っていた母は、渋々転院したので、亡くなるまでの七週間、緩和ケア病棟の病室は険悪なムードに包まれた。  母は一人娘である私が大学病院の申し出に同意したことを、怒っていた。  コロナ禍が始まった時期で、面会は

          竜国館の跡地を訪ねた

          今の時期はご用心「カラス襲撃」から身を守る方法

          一昨年カラスに頭を蹴られた私ですが、私怨なく、カラスの記事を書きました😄 ぜひご覧ください。 今の時期はご用心「カラス襲撃」から身を守る方法 人を襲う理由や習性について鳥類学者が解説 https://toyokeizai.net/articles/-/754650

          今の時期はご用心「カラス襲撃」から身を守る方法

          「地位も名誉も失っても」ギャンブル依存症の怖さ

          ギャンブル依存症の記事を書きました。ギャンブル依存症は20代男性に増えているのだそうです。 「地位も名誉も失っても」ギャンブル依存症の怖さ 「意志の問題」ではなく「病気」という認識を持つ https://toyokeizai.net/articles/-/746574

          「地位も名誉も失っても」ギャンブル依存症の怖さ

          ドキュメンタリー映画「1%の風景」出演の助産師――神谷整子さん

          「スーパー助産師」といわれる神谷整子さんを週刊エコノミストでインタビューしました。今、助産院や自宅での出産を選ぶ人は、もう1%しかいないのだそうです。 (後半有料です(TT))

          ドキュメンタリー映画「1%の風景」出演の助産師――神谷整子さん

          「なぜ自分が」被災者の心の傷に、我々ができる事

          能登半島地震の発生から3週間。被災者の心のケアについて取材しました。 「なぜ自分が」被災者の心の傷に、我々ができる事 専門家「被災者が孤立しないためのケアが必要」 (無料で読めます)

          「なぜ自分が」被災者の心の傷に、我々ができる事

          ブラザー・コーンさんが患った「男性乳がん」とは?

          ブラザー・コーンさんが乳がんの手術をしたと聞き、男性乳がんについて改めてまとめました。 ブラザー・コーンさんが患った「男性乳がん」とは? 専門医「しこりがあったら乳腺外科を受診して」 (無料で読めます)

          ブラザー・コーンさんが患った「男性乳がん」とは?

          改正大麻取締法「使用罪」創設で浮かぶ新たな問題

           大麻グミや大麻取締法改正について昨年取材した記事が公開されました。  薬物問題をこれまで深く取材したことがなかったのですが、大麻の主な特徴はすぐに心身への害が出にくいことで、年単位、10年単位で出ることが多いそう。  10代から習慣的に吸っている人は、成人になってから統合失調症やうつ病を発症しやすくなったり、知能指数が下がったりするとか……。  冷静な記事になっているので読んでみてください。 改正大麻取締法「使用罪」創設で浮かぶ新たな問題 「医療用大麻」解禁で難病治療には

          改正大麻取締法「使用罪」創設で浮かぶ新たな問題

          ケイコさんのこと

           北イタリアのアルプス山中にある町に、日本人の友人がかつて住んでいた。ケイコさんという名前で、私の娘と同い年のノリコちゃんという女の子もいた。けれど、この数年のうちに、二人は相次いで他界した。  ケイコさんと知り合ったのは、私が勤めていた新聞社のデジタル版で、妊娠・出産から育休、職場復帰までの同時進行ルポを連載していた約二十年前だった。当時はまだブログとかSNSといったものは出現しておらず、会社は「読者との双方向」をうたってはいたが、読者とのやり取りはメールだった。とはいえ

          ケイコさんのこと

          畠山理仁さん「NO 選挙, NO LIFE」

          選挙の候補者全員の取材と記事化をポリシーにしているフリーランスライター、畠山理仁さんをインタビューしました。畠山さんの良い所は、公平で「活動家」になっていない所だと思いました。 インタビュー前に本を読んで、畠山さんが10年以上前に「記者会見の開放運動」をしていたことも知りました。その際、記者クラブの記者に畠山さんが挨拶すると、「いま名刺を切らしていて……」と言って名刺を渡さない記者が結構いたということも……。 これまで名刺を渡さないなんて考えたこともなかったので驚いた。会

          畠山理仁さん「NO 選挙, NO LIFE」

          取材中に泣いた話

           知り合いの映画宣伝の人に依頼され、樋口了一さんというシンガーソングライターを取材した。現在五十九歳の樋口さんは十四年前にパーキンソン病と診断され、闘病しながら音楽活動を続けている。パーキンソン病の患者が主人公の映画「いまダンスをするのは誰だ?」に初出演したので、公開にあわせて記事にしてほしいという話だった。  取材の依頼を受けたとき、私はよほど変な内容でない限り、受けるようにしている。今はフリーランスなので、掲載できる場所を確保した上で、引き受ける。今回は「難病パーキンソ

          取材中に泣いた話