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いっきさんのかお

いっきさんが歩いている
いっきさんの顔立ちは
はっきりしていて
目鼻立ちもくっきり
している

らしい。

わたしには
いっきさんが化学式の仮面をかぶって
いや、、、
すっぴんが化学式で
頭の上にも化学式を乗せていて
あるいは
魔法の絨毯に乗るアラジンのように
化学式の絨毯に乗って
わたしの前に現れる
とにかく
いっきさんは化学式の姿形をしているのだ。

いっきさん
どうして、そんなに頭がいいのですか?
わたしが尋ねると
ありがとうございます
頭がいいわけではありません
と、枝分かれした化学式から
ボワっと光を放つ

いっきさん
どうして、そんなにいろいろなことを
知っているのですか?
わたしが尋ねると
ありがとうございます
と、枝分かれした化学式から
無数の光をいくつも放つ

本をたくさん読んでいるんです
音楽をたくさん聴いています
映画も好きなんです
漫画が好きなんです
ゲームも好きなんです
、、、好きなんです
、、、好きなんです
、、、好きなんです


      言葉が好きなんです


        言葉が

                  言葉に
  言葉を

             言葉も

       言葉と    

               言葉は


    言葉



いっきさんが
言葉の化学式の中に溶けて溶けて
無数に分かれて
ボワっと光る

無限に飛び交う光の
眩しさに
わたしは
目を瞑る

遠くで
いっきさんの声がする
まだ聞いたことがない
いっきさんの声


「書くことが好きなんです」


優しくて
穏やかな
丁寧な声
けれども
はっきりとした口調で

「書くことが好きなんです」


どうして、いっきさんの顔は
化学式なのに
声だけはわかるの?

わたしが訊ねると
ありがとうございます
そう言って
いっきさんは
化学式の笑顔で
わたしに微笑んだ

わたしもこの絨毯に乗ってもいい?
わたしが尋ねると
ありがとうございます
もう乗っていますよ
どこに行きましょうか

わたしは少し考えて
いっきさんの枝分かれした顔の光の先を
想像した。

「私の顔が見えましたか」

そう言って笑ったいっきさんの顔が、、、
化学式が、、、キュルルと音を立てて
ひとつの光になった。


「みんなには内緒ですよ」


いっきさんは器用に指先の上で
光の玉をくるくるとさせ
わたしの手のひらに光を乗せた。


わたしは丁寧な気持ちで
両手で光を包んだ。



あったかいね


「ですね」


ありがとうございます


「ありがとうございます」








いっきさんが歩いている
いっきさんの顔立ちは
はっきりしていて
目鼻立ちもくっきり
している

らしい。


そしてとてもしなやかだ。








今回、いっき82さんのことを
書きました♡
ずっと思っていたこと。

いっきさんの記事を読んでいると
ひとつの記事がどんどん枝分かれして
内容を掘り下げて書いていたり
ひとつの記事から、いろんなジャンルに
飛び越えて、無数に無限に広がる感じの記事を
書いていて、すごいなって思います。

ひとつの記事から化学式のように
広がっていくのも、
いっきさんの計算なのかなって、そう思ったら、やっぱりいっき82さんは、
化学式でできていると思いました。

言葉が大好きで
書くことが大好きで
何より、わかりやすく
伝わるように
文章を綴る
言葉を大事にしている
いっき82さんがスキです♡

  ↓キュルルな♡いっき82さんの note↓


いっき82さん♡
いつもいろんなことを教えてくれて
ありがとうございます♡
これからも
いっきさんの書く文章を
読み続けたいです。

いっきさんの絨毯に乗って

               shizugon




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