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鉄輪

今回の「うた絵巻」のメイン曲は、地歌《鉄輪(かなわ)》。

この曲は、能「鉄輪」が元になっています。

新しい女ができた夫に捨てられた女が
どうにかして恨みを晴らしたい、と
貴船神社に丑の刻参りを重ねます。
女はある夜、貴船明神の託宣を受けた社人から
全身を赤く彩り、頭に鉄輪を乗せ、その脚に火を灯し
怒る心を持つならば、生きながら鬼となれる、と告げられます。

その頃、毎晩悪夢に苦しむ夫は陰陽師の安倍晴明を訪ねます。
すると、女の恨みのために今夜までの命だと告げられます。
男は、なんとか助けてほしいと晴明に祈禱を頼みます。

その夜、鬼となった女が現れ、後妻打ちをし、
夫を取り殺そうとしますが、晴明の祈禱に阻まれます。
それでも、女はいずれまた来ると言い残して消えていくのでした。


「鉄輪」と「クリスマス・キャロル」をつなぐのは何か。

それは「三」という数字です。
スクルージの前に現れた三人のクリスマスの精霊。
鉄輪の女が頭に乗せた三つの炎。
まぁ、こじつけ、といえば、それまでですが。笑

そこから先は、当日のお楽しみ。。

2024.12.17.Tue.
千静のうた絵巻 vol.5 クリスマス・キャロル
道頓堀ミュージアム並木座
14時半開演 入場料2000円
ご予約はこちら

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