台湾よちよち観光案内 #美食紹介編1<個人的にズブズブになった食べ物>【胡記米粉湯】
なかなかメインの観光案内にたどり着きませんが、のんびりいきます。
今回はたぶんこれからの2泊3日の観光案内の中ではお連れしないであろう、しかし私が「台湾で何が美味しかった?」と聞かれたら絶対に名前を挙げるであろう料理をご紹介します。
それは
米粉湯(ミーフェンタン)
という小吃(軽食)です。
台湾人のお姉さんのマンションの1階にある店で、ごちそうしてもらったのがズブズブへの最初の一歩。
どこにピントを合わせてんのかわかりませんが、一番手前のどんぶりです。何せこれは食べる前に撮影したので、この時にはここまで愛しズブズブにハマるとは思ってもいませんでした。料理全体を撮るほうが大事~なんて思ってたので「米粉湯、でかすぎ」と邪険にしたくらい(しかしこれでも小サイズなのです)。
ああ、今ならわかります。主役は間違いなく米粉湯、あなたです。
これ以来、さまざまな米粉湯を渡り歩いてきました。
米粉湯というのは読んで字のごとく、ビーフンです。でも日本で一般的に食べるものよりかなり太い。透明度もない。短い。それをレンゲですくって口に運ぶと、そのプリンッのあとに続くボソボソッとした食感にハマってしまうのです。
コシはありません。だからといって柔らかいわけでもないのです。私はもともとコシの無い麺を憎んでいます。スーパーで売ってる「ゆで日本蕎麦」とか、「うどん」を食べると絶望的な気持ちになります。うどんについては、コシのことも含めて語るとややこしいので、ひとまず置いといて。
台湾のたいていの麺はコシが死んでます。だからいつも「今日の麺もあかんかった・・・」と涙をこらえていました。
米粉湯もコシはない、でもプリンとした弾力が少しある。少しあるだけで、ボソボソ感が活き活きと際立ってくるんですね。こんなにいいボソボソはありません。
スープは店によって違いますが、私のベスト1は、この初めて食べた店のものです。多くの米粉湯店のスープは薄味で、かつお出汁ベースのことも多くてパンチに欠けるのですが、ここは豚骨を使っているから味にコクがあって「スープ食べてる」感があるのです。でも豚骨ラーメンのようなくどさがないところが、また素敵。
そもそも米粉湯と「湯」の字がついているので、これは麺料理ではなく、スープの一種なのです。
「いやいやボリュームあるやろ、これだけで十分」と思っても、店内には、米粉湯の鍋で一緒に煮込んだ油揚げや、さまざまな豚の部位を食べながら、米粉湯をすすっている人だらけです。私もそのうち、軟骨を頼むようになりました。完全につまみ状態ですが、もちろん酒は店内にはありませんよ( #補足編 )。写真のビールも持ち込みです。
ではいよいよ、このベスト1のお店のデータを皆さんにご紹介・・・と、先ほどお姉さんに連絡を取ったところ、もう無くなってしまったという衝撃の情報が!!
そもそもこの店、ウワーッと働いてお金を稼いだら、パーッと家族旅行をして使い果たすという、とても台湾人らしいループを続けていたので、「いつか破綻する」とお姉さんは睨んでいました。そしてその通りに・・・。私も予感してたから、お姉さんに確認とったわけですが。
次に台湾に行っても、もう食べられないなんて・・・。
米粉湯を食べるなら、ここ行って、こう注文【胡記米粉湯】
駄文を読ませて引っ張っといて、なんの店紹介もないのか! というのも観光案内の名がすたるので、次のお店はいかがでしょう?
【胡記米粉湯】
住所:台北市臨江街98之1號
営業時間:11:00~翌2:00
最寄り駅:信義安和駅(淡水線)
通化夜市(別名、臨江街夜市)内にあるので、観光がてら便利です。そもそも、夜市に米粉湯ってあまり見かけないです。夜市と言ってますが、同じ場所で朝市も開かれています。お店自体は朝11時からやってますので、朝ごはんとして以外はいつでも食べられます。支店もいくつかありますが、とりあえずここに行けば、昼は朝市の名残、夜は夜市も楽しめて一挙両得。日中は通りが閑散としているので、観光気分を盛り上げたいならおススメしません。
上記ホームページでは六張犁駅から行くように書いてありますが、地下鉄淡水線(赤色)の信義安和駅からが便利です。というのは、六張犁駅のある文湖線(茶色)は、観光スポットがあまりない路線なのです。赤線だと101や東門など観光地がありますし、ホテルの多い中山駅や台北駅からも乗り換えなしです。
さていよいよ注文ですが、書き込みメニュー表はないので、次の中国語を見せてください。
我要
①(一、二、三、四、五)碗的米粉湯。小、大
②( )一個、( )一個、( )一個、( )一個
③如果今天有脆骨的話,我想一個。
④內用 外帶
<訳と使い方>
①米粉湯の小サイズもしくは大サイズを(1、2、3、4、5)個ください。←必要な数とサイズにそれぞれ〇を付けてください。1~3名なら小を1つ、4~6人なら大を1つが適量かと。
②空欄にはメニュー(屋台についてる看板)を見て気になったものを書き込むか、屋台に積まれた部位を指さしてください。「どこの部位?」とビビったら、「舌邊肉」という頬っぺた部分が、柔らかく癖もなく無難です。ひと皿の分量はそこそこあるので、ひと皿ずつで十分です
③今日、豚軟骨があるなら、一皿ください。←豚軟骨はメニューには書いてないのですが、置いてある時があります。軟骨好きならこの部分を見せて、あるかないかはお店の人の表情で読み取ってください。読み取れなくても、あれば出してくれるし、なければ出さないでしょう
④お店(というか軒先)で食べるなら「內用」に〇を。持ち帰るなら「外帶」に〇を。米粉湯はすぐには伸びませんが、やっぱり熱々がおススメです。持ち帰りにして、ほかの屋台で食べてもいいですよ。もちろんそこの屋台のものは注文してくださいね
<料理の受け取り>
〇店で食べる場合〇
注文がすんだら、店で食べるなら席に座って待っててください。席は注文前に取っておいてもいいです。
〇持ち帰りの場合〇
屋台の前にたたずんでいたら、なんかワーワー呼んでくれますが、キョトンとしてて大丈夫。上記の紙を見せれば、あなたが外国人だということは明らかで、「こいつの注文したものだな」と分かってくれるでしょうから、料理を渡してくれるはずです。
<会計>
料理が来たらその場でお会計を。値段表がないのがネックですが、ぼったくられることはない・・・はずです。注文数や内容にもよりますが、500元札を出しとけば、お釣りが来ると思います。私は米粉湯1つとモツ系1種類で、100元を超えたことはありません。
最後にどうして米粉湯を2泊3日コースに組み込まないかというと、スープと言ってもボリュームがあるので、これ食べるとお腹いっぱいになって後の食事が続かないからです。だって小籠包やら火鍋やら牡蠣オムレツやらルーロー飯やら、ほかに食べたいものあるでしょ? あなたのお腹のことを考えて、私はいつもひとりで米粉湯をすすっているのです。
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