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はり(鍼)とツボ押しの効果の差は?

鍼灸は初めてだから聞いてみたい!(01)
「治療方法にはいろいろあるけど、指圧やマッサージなど、ツボ押すっていうことと、鍼(はり)を刺すっていうこと、効果に差があるの? どっちが効果的になの?」


どちらも効果はあります

鍼(はり)やお灸を行う鍼灸院では、ツボに対して鍼を刺したりお灸をすえたりします。

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指圧やマッサージを行っているお店では、ツボを指で押します。セルフケアとしても自分で自分のツボを押したりしますよね。

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どちらも身体に対して有効な治療法であり、もちろんどちらも効果があります。

自然治癒力との関係

ツボ押しは皮膚の上から身体を押します。

そうすると身体は「外側から何か押しているぞ!」と身構えます。

鍼は皮膚に刺さって身体の中に入ってきます。

そうすると身体は「何か入ってきた!!!」と慌てて緊急事態宣言を出します。

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異物が入ってくると排除しようと身体が働くのです。

これはいわゆる自然治癒力の一つの反応です。

ですから、指で押すよりは、鍼を刺した方が強い反応が出るのは想像できると思いますので、ツボ押しと鍼は、鍼を刺す方が効果は高いです。

さらに鍼は、身体の奥まで入ることができるので、

「この腰の奥の方が痛いんだよね~」

などの、表面ではなく、実際に奥の方にある筋肉の痛みなどに直接届くので、今まで治らなかった痛みが治る可能性があります。

病気には深さがある

さらに東洋医学では、病には段階があって、病気のなり始めは病気の原因は浅いところに、病気が進行するにつれて、病気の原因は深いところに入るという考えがあります。

ですから、皮膚表面だけからアプローチするよりも、皮膚の下に入った方が、より多くの病気にアプローチできることになります。

上手な先生は、病気の進行段階に合わせて、鍼の深さを変えたり、お灸の種類を変えて奥に届くようにしたりします。

患者さんの身体の状態に合わせて治療を変えていくのが、東洋医学の面白いところであり、今後の可能性を感じる面でもあります。

ただし、上手い下手もある・・・

そう言いながらも、ツボ押しの先生も鍼灸の先生も、上手い先生、下手な先生がいるのは事実です。

浅いところからでも、深いところにある病気を治せるゴッドハンド的な先生もいます。

どうしても技術の世界は、その人の経験や感性などが大きく影響しますし、先生と患者さんの相性も関係してきます。

また先生毎、治療院毎に得意不得意があるのも事実です。

ちなみに私の治療院では、スポーツ選手の治療はあまり得意としていませんが、自律神経の乱れや、ストレスによる病気、婦人科疾患、慢性的な肩こり腰痛などは得意としています。

この様に、どの治療院、どの先生にも得意不得意があります。

どうせだったら、得意な先生のところで治して欲しいですよね?

治療院の選び方

治療院選びで重要な要素の一つは、先生や治療院との相性だと思っています。

東洋医学は「気」を大事にする医学なので、「気が合う」ことはとっても大事です。

ですから、治療院のHPを見たり、先生の写真を見たりして、なんとなく「いいなー」と思えるところに行ってみると良いと思います。

さらに電話やメールなどで、「そちらの治療院では〇〇の症状は対応されていますか?」と聞いてみると良いでしょう。

その時の対応の仕方とかでも雰囲気は分かると思いますし、得意な先生だったら

「どうぞ!ぜひいらして下さい!」

と言ってくれると思います。

ですので、ぜひお近くの気になる治療院に聞いてみて頂ければと思います。

まとめ

鍼とツボ押し、効果としては鍼の方が効果は高いです。

ただし、治療院や先生毎に得意不得意や上手い下手、またあなたとの相性もあるので、事前に気になる治療院に、自分の症状は治療できるか聞いてみると良いと思います。


表参道鍼灸マッサージ治療室 自然なからだ
院長 手塚幸忠

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